覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

徳山昌守VS亀田大毅 得するのは誰だ?

2006-08-29 21:54:38 | 格闘技
WBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守(金沢)の引退試合の相手に「浪速の弁慶」亀田大毅(協栄)が浮上していることが28日に判明した。徳山昌守(金沢)の金沢英雄会長が、来年4月頃に東京での徳山-亀田戦を計画している。近々上京して、協栄ジムの金平会長と直接交渉に臨む方針を示した。

この試合が実現すれば徳山昌守には有難い話であることは間違いない。引退に花を添えるには亀田大毅はもってこいだ。興行的に盛り上がることは間違いない。そしてボクシング界をニュースタイルで席巻する亀田一家と対決しても損はしない。

長年の激闘で生命力を使い果たした徳山昌守は、精神的な疲れが限界にきている。引退希望は体力的な衰えより精神的ものが大であろう。

金沢ジムだけでなく徳山昌守自身が亀田大毅(協栄)との対決を希望しているのは、亀田大毅の実力を認めていると捉えてもよい。引退試合で簡単に一蹴できる相手を選んだら、徳山昌守の傷になる。偉大な経歴に花を添えるには、それなりの相手でないとだめだからだ。

亀田大毅にも有難い話だ。世界ランカーでもなくプロ5戦を終えたばかりで、本来ならばタイトル挑戦は無謀であろう。しかし9月27日に世界ランカーと対戦予定の6戦目に勝てば、亀田大毅の世界ランク入りは確実ではある。KO勝利し世界ランク入りが実現すれば、徳山昌守に挑戦するべきかもしれない。

亀田大毅は負けても決して損にはならない。ボクシングキャリアを考えれば現状では負けても恥ずかしくない。最後までリングに立ち続け、判定に持ち込めれば凄いことだ。
徳山昌守のテクニックに翻ろうされることになるが、一撃の破壊力は亀田大毅が上回る。
豪腕パンチがどこまで通用するか勉強になる。

世界トップのテクニックが、亀田大毅と亀田一家を更なる開眼に導くかもしれない。



補給・用兵に長けた策士 イビチャ・オシム監督

2006-08-26 10:41:57 | サッカー
日本代表のイビチャ・オシム監督がJリーグからの全面協力を勝ち取った。

Jクラブ強化担当者会議で、「?どの国でも協会とクラブは対立するものである。?だが、日本が発展するためには、うまくやらないといけない。?お互いに同じ皿の上のメシを食っている関係。どちらかが引っ張り合ったらうまくいかない。?どちらかがツバを吐きかけてしまったら、それを自分で食うことになるんだ。」等と演説し参加者の心をつかんだようだ。

この言葉はオシム監督の故郷ボスニアのたとえだが、説得のための要素が凝縮されている。

?で2者の関係を提起する。?で利害の一致を説き。??で2者が良好な関係を築くためのポイントを説く。ごく基本的な流れだがイビチャ・オシム監督の話だけに説得力がある。実際には基本をおさえているから説得力があると言ってよい。

ジーコ前監督は協力しないクラブを非難するだけだった。自分が損になるような協力は誰もしたくないだろう。ジーコ監督はクラブに要請するだけで、自分からの歩みよりは少なかった。実際には歩み寄っていたのかもしれないが、クラブ側はそう思っていない。

この違いを鮮明にするだけで印象は良くなる。イビチャ・オシム監督は計算して動く兵法家と断言していい。

代表監督になれば、チームの強化だけでは済まない。選手を招集するだけでも頭を使わねばならない。スタッフの助けがあるとはいえ、思いどおり動かすには策が必要だ。

サッカー協会のスタッフは脳トレーニングは完了しておらず、イビチャ・オシム監督の片腕には成長していない。全て自分を策を練り、実行しなければならない。イビチャ・オシム監督には今が一番苦しい時期だ。

選手やスタッフに脳トレーニングの効果がでれば、イビチャ・オシム監督は視察や育成に集中できる。





ファン・ランダエタとの再戦は始まり! 亀田興毅

2006-08-20 12:34:40 | 格闘技
WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅(協栄)が10月下旬にもファン・ランダエタ(ベネズエラ)との再戦で初防衛戦を行ことが濃厚となった。

王座決定戦での新王者は、原則的に初防衛戦には次期ランキング1位選手と指名試合を義務づけられるからだ。WBAが発表した最新の世界ランキングでライトフライ級には、新王者の亀田、同級1位にはランダエタとされた。

非難轟々の僅差のジャッジに、WBA本部は再戦で決着をつけろと決定したのだ。WBAとしては権威を守るための当然の措置とも言える。

亀田興毅は減量してライトフライ級で戦うのは苦しい。亀田興毅自身が「減量が苦しかった」と言ったのは本当だろう。ファン・ランダエタ戦での痩せこけた頬が痛々しかった。

しかし減量苦を理由に再戦を避け王座を返上したら、また非難を浴びるだろう。亀田興毅には再戦しかありえない。ファン・ランダエタと再戦しKOで勝利できれば、王座返上も問題はない。

日本ボクシング協会は威信回復のため、副会長の具志堅用高氏は刺客として嘉陽宗嗣を送り込み、亀田興毅潰しを画策している。日本ボクシング協会の総意と考えてもオーバーではない。亀田一家が看板を降ろすまでこの戦いは続くだろう。

叩かれる亀田興毅には勝ち続けるしか道はない。亀田一家の戦いは、ルールやメイクマッチまでも問題提起した。これからも様々な問題が噴出するだろう。亀田一家とアンチ亀田興毅の争いから良い物が産まれることを期待したい。



イビチャ・オシム監督は国内組だけで強くする! 

2006-08-19 09:52:11 | サッカー
日本代表のイビチャ・オシム監督が、来月のアジア杯予選・サウジアラビア戦(3日)とイエメン戦(6日)のアウエー戦に、欧州組の招集を見送るのでは?と日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンは推測している。

その推測はほぼ正しいだろう。イエメン戦は国内組だけで戦い格下相手に2-0と苦戦した。と危惧する声もあるが、国内組の実力が低いわけではない。オシム監督の意図とおり、全ての選手が動けてないだけだ。

今の日本代表はほとんどが新しいメンバーのため、チームの骨格ができていない。まずは土台つくりが先決だ。その意味でオシム監督が欧州組を招集しないのも当然の話だ。欧州組の松井大輔、平山相太、中村俊輔を現段階で投入しても効果は期待できない。

オシム監督は国内組だけでアジア覇者になれる実力を養い、海外組の厳選されたメンバーだけを添加剤として投入することになるだろう。

オシム監督のサッカーは特別なスターがいなくても、強くなれるサッカーだ。しかし戦術を理解し実行できる頭脳が選手には必要だが。

国内組だけで日本代表が強くなったら、海外組を入れる意味がでてくる。安易に招集できない海外組を投入する以上は、1人入れ替えただけでパワーアップする選手だけにオシム監督は絞ってくるだろう。

可能性は松井大輔、平山相太、中村俊輔の3人だ。この3人だけは、コンビネーションがとれればチーム力を底上げできる実力がある。中田浩二の名前も新聞紙上ではあがっているが難しい。1回招集されてテストもあり得るが、国内組を圧倒する力はない。

いずれにせよオシム監督のサッカーは、メンバーを固定し戦術を徹底すれば強くなる。イビチャ・オシム監督の頭脳に期待したい。







非難中傷で得をするのは? 亀田興毅

2006-08-13 10:37:26 | 格闘技
元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏(白井・具志堅ジム会長)が、現同級世界王者の亀田興毅(協栄)に対し、愛弟子で東洋太平洋同級王者の嘉陽宗嗣(白井・具志堅)を刺客として送り込むようだ。

6月26日付の毎日新聞での具志堅用高氏の発言以来、白井・具志堅ジムと協栄は絶縁状態にあるので実現は難しい。マスコミの一部には「日本人対決で実力を見せつければ逆風も弱まる。」と読むが、弱くはならないだろう。亀田興毅憎しを続けるアンチ亀田興毅は、完全に潰れるまで許さないだろう。元々の亀田興毅ファンと中立にはアピールできるが。

刺客の嘉陽宗嗣は東洋太平洋同級王者でWBA10位、WBC8位の実力者だ。亀田興毅陣営としては嘉陽宗嗣に勝てば実力の証明にはなる。しかし日本人を相手にライトフライ級では、タイトルマッチは行わないだろう。負ければ「それ見たことか」となる。体調に不安にもつライトフライ級ではなく、本来のフライ級かスーパーフライ級で戦うだろう。

具志堅用高氏の今回の発言の意味は、本気で亀田興毅を潰しにでたのだろう。嘉陽宗嗣の参戦で亀田興毅の周囲が一段とにぎやかになった。一番得するのはTBSと亀田興毅だ。

TBSは微妙な判定で抗議が殺到したので、安易なメイクマッチには賛成できない。しかし思惑通り視聴率は稼げるだろう。非難されるリスクがあっても喜んで放送するだろう。

人間を強くするのは逆境だ。亀田興毅にとって今が最大の試練だ。現役の間はずっと続く。亀田興毅には非難中傷も有難いことだ。男のあそこは、弄くれば弄くるほど大きくなる。亀田興毅もライバルやアンチ亀田興毅のお陰で大きくなる可能性がある。


脳トレーニングを理解せよ! イビチャ・オシム監督

2006-08-12 08:08:28 | サッカー
日本代表のイビチャ・オシム監督がトリニダードトバゴ戦から一夜明けた10日、緊急スタッフミーティングを招集した。試合の反省意見を述べさせるなど約3時間半にわたってコーチ陣を特訓したようだ。

大熊清コーチや反町康治コーチ兼U-21代表監督、日本協会の小野剛技術委員長ら7人を集めた。そして試合を振り返っての意見を求められ、そのたびにオシム監督が皮肉まじりにチクリとやられたようだ。

日本代表を強くするためには、強力なスタッフが必要だ。イビチャ・オシム監督の目には、日本サッカー協会のレベルは不合格ということだ。「選手を捜して来い。」を指示をだしてもスタッフは真意がつかめないレベルだ。

イビチャ・オシム監督を支えていく以上は、同レベルにスタッフを引き上げないと役に立たない。イビチャ・オシム監督の戦術や発言を理解しお手伝いをするためには、優秀な頭脳が必要だ。スタッフの頭脳強化までも監督自ら手をくだしてくれるのはありがたい。40歳を過ぎると新しい脳の回路は使わないので、スタッフは苦労したことだろう。

ミーティング後はスタッフは疲労困憊したという。頭脳トレーニングの成果がでたのだ。新しい回路を脳に造るためのトレーニングすると、短時間でも疲労する。肉体トレーニングと同じだ。

オシム流では選手に速い判断力を求められている。そしてスタッフにも素早い判断力は必要だ。このトレーニングでイビチャ・オシム監督の考えを理解できるになるだろう。

イビチャ・オシム監督の本音は川淵キャプテンにもトレーニングをしたいだろう。さすがに招集できないので、スタッフをより強化し補完するつもりなのだろう。

ジーコ監督時代の日本サッカー協会はメイクマッチで、数々のドタバタ劇を演じてきた。しっかりと契約書を交さなかったため、1軍と試合をするはずが2軍とするはめになったりもした。こうした数々の失態を見るまでもなく、スタッフの脳トレーニングは必要ということだ。




意識がとんで強くなった! 桜庭和志

2006-08-06 07:33:25 | K-1
HERO’S 2006ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝で、ケスタティス・スミルノヴァスに逆転勝利した桜庭和志。レフリーストップがかかりそうな状況からよくぞ逆転した。

ケスタティス・スミルノヴァスのパンチでダウンしてから、雨あられのごとく殴られ続けた。半分意識が消えかかった状態だったが本能だけで耐えた。試合後のマイクパフォーマンスで「ここに立っている理由がわからない。」と言っている。意識が飛んでから本能だけで勝利したのだ。

桜庭和志は最後は腕ひしぎ十字固めで決めたが、体勢を挽回してからの反撃はパンチを大きく振りまわして攻め続けた。このパンチが何発か命中し形勢が逆転した。シュートボクセでの特訓は十分に役だった。

打撃に開眼する以前の、IQ格闘家と呼ばれた頃の桜庭和志なら、このような展開の試合にはならなかっただろう。最初から打ち合いにはいかずに、慎重にテイクダウンを狙ったはずだ。

しかし総合格闘界の実力は日々進化している。桜庭和志のIQとテクニックをもってしても、外国勢の圧倒的なパワーには対抗できなくなった。

そしてブラジルのシュートボクセでの修行により打撃開眼した。その後桜庭和志は、トドメは寝技でも打撃によって勝利している。ホドリゴノゲイラでさえボクシングを徹底的に練習している。打撃とパワー優位の状況は今のところ変わりそうにない。

1発で相手をぐらつかせるほどのパンチ力をもつ桜庭和志だが、打ち合いでダウンしたことに不安が残る。以前からノーガードで打ち合うクセがある桜庭和志だ。不用意な1発をもらわないような戦いが必要だ。


再戦で決着をつけるのか? 亀田興毅

2006-08-05 07:04:58 | 格闘技
亀田興毅(協栄)が王座を獲得した試合は,判定が2-1と割れ微妙だった。判定に疑惑がもたれ非難が殺到するのも仕方ない。日本ボクシング協会のファイティング原田会長の「本人が一番わかっている」の遠まわしの非難を含め、好意的な意見はほとんどない。

そんな状況でも元世界チャンピオン輪島功一氏は、亀田興毅にとってありがたい存在だろう。真偽はどうあれ、亀田興毅の勝ちと分析している。

しかし如何なる応援や非難があろうとも、疑惑を払拭できるのは実力しかない。最も説得力があるのは再戦だろう。TBSはちゃかりと大みそ日の予定を組みたいらしい。

今回の騒動で亀田興毅の人気は落ちた、との声が多い。しかし視聴率になると又別の話だ。亀田興毅がキライ、と騒ぐ人は次も亀田興毅の試合を観るだろう。亀田興毅が負けるのを見届けたい人もいる。

フアン・ランダエタとの再戦でも、別のタイトル戦でも必ず視聴率は稼ぐだろう。しかしKOでなく微妙な判定勝利が続くと、観るのもバカらしいとなる。ファンとアンチ亀田興毅両者からそっぽを向かれたら辛い。無視されるのが一番こたえるだろう。

亀田興毅は「何度やっても結果は同じ」と豪語する。やはり再戦しかない。フアン・ランダエタ陣営も望んでいる。WBAライトフライ級王座防衛戦は、指名試合なので相手を選べない。しかし誰と対戦してもKO勝利しないことには苦しい状況が続く。