桃とかなへび

いらっしゃいませ。

ドライバー

2023年11月04日 | 日常
父親が免許返納したので、レンタカーに父母を乗せてドライブしようと帰省した。
二人は元気で、家には自転車が2台ある。
92才と83才が自転車買いに来たら、お店の人もビビったに違いない。転んだら入院ほぼ間違いなし、売りたくなかったかもしれないね。
二人とも頭おかしいと思うけど、今のところ元気なんだからしょうがない。頑としてバスに乗らないし。
私は買い物でも気晴らしの遠出でも運転する気気満々だった。しかし実家に帰るとお店を開けていた、祝日なのに。
結局一人ずつ乗せて、買い物などで市内をうろうろしただけ。それでも、物干し竿とか、買い物しにくいものは買えたかな。トイレットペーパーなど嵩張るものも買おうと言ったのに、少し前にネットで代引き手配(箱買い)してあげたら味をしめて、またそれにしてくれと。まあいいか。

お墓参りした話などしたが、母はかなり耳が遠くなっていた。補聴器を買ったがあまり使っていない。よく聞く話だ。
私はホワイトボードに書きながら、あれこれ説明した。そもそも、私は最初からホテルに泊まると言っていたのに、家に泊まるつもりでいた。電話の話は通じていなかったのだ。あとは思い込み。
母の方が若いのに、身体も耳も父の方がしっかりしているようだ。
二人で車に乗っている時、母は耳が聞こえないのはストレスのせいに違いないと言う。
「お母さん、それは年のせいです」
80過ぎて何を言ってるんだ?
相変わらず、何度も聞いた過去の不幸な恨みつらみを般若の形相で私に吐き出す。久しぶりに会ったのに、楽しい話もできないくらい、何一つ手放せないのね。どちらか死ぬまで、私は母のゴミ箱なのだ。
だけど、叔母にもらった指輪を見せると母は喜んだ。罪滅ぼしされたような気がしたらしい。若干都合の良い誤解があると思うが、このままにしておこう。指輪は実家に置いていくと言ったのに、仏壇に供えた後、帰り際に返された。忘れて無くすといけないから、と。まあいいか。私が大事に持っているよ。

夕方実家を辞してレンタカーを返し、駅前のホテルに入った。こんな田舎なのに満室で、外国人も少なからずいる。レンタカーの清算で、ガソリンはたったの2ℓしか使っていなかった。



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