桃とかなへび

いらっしゃいませ。

一月の読書

2024年01月31日 | ブックエンドとスクリーン
書店の文庫コーナーで見つけた河出文庫の古典新訳コレクション。
なにこれ、面白そう、全部読みたい。
とりあえず3冊買ってみたのは12月。
毎年買ってる美術展案内本と一緒に。


最初に読んだ「更級日記」江國香織訳
物語好きの少女、憧れの源氏物語、引越しにお参りの旅、宮中への出仕なと、全部読んだらそうだったのか、と知った次第。面白くて通勤時間が楽しかった。本当は古語のまま読んだらいいのだろうが、全てを正確に読む力が私にはない。英語の小説を翻訳で読むように、割り切って現代の言葉で読む古典。
本編の後に、国文学者の解説文があって、時代考証などそうかと思うものの、大学で文学を勉強しなくてよかったと思ってしまった。
カップヌードルのCMで、女子高生(?)が、「好きなことは仕事にしねーんだよ」って言うみたいな。もしくは好きなことの全部を知りたいわけではなくファンタジーを求めているのか。
それはともかく、菅原孝標の女は、平安時代なんて大昔に生きて、こんなことを思ったんだなと、毎日電車で運ばれている私に知らない景色と人の変わらなさ見せてくれた。

2冊目に「好色一代男」を読み始めた。しかし今の私は色恋を、本の中でさえまるで求めていないと痛感して、これはちょっと寝かせておくことにした。せめて音楽を聴きに出かけてもいいなと思ってからだな。

そこで4冊全て発売された「平家物語」を一気に買った。
訳者の古川日出男さんははじめて。本編に入る前の、古川さんによる「前語り」にやられた。ここに写したいくらい惹かれた。読みたいぞ、「平家物語」。
語り物として訳されている。
今、絶賛読書中。



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