神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

昔は楽しい帰省だったけれども、最近は疲れる帰省

2017年12月08日 18時36分51秒 | 親戚
若い頃は帰省が楽しみだった。

現在も、ふるさとに帰る喜びはあるが、高齢の母の心配のほうが大きすぎて楽しむところどころではない。

一緒にホテルに泊まっても、実に世話が焼ける。

歩くのが遅いので、それに合わせて歩くだけでも疲れる。

食事のたびに目配りしていないと、手足の衰えた人はどんな阻喪をしでかすかしれない。

そのたびに、人間のできていない私は叱ってしまう。

90歳も超えれば若い人とおなじようにはできないことが頭ではわかっているが、私自身も疲れやすくなっているから、つい叱るというか怒ってしまうのだ。

この母の世話をしてくれているおばちゃんは今年80歳になったというのに、実に気長にやってくれている。

人の偉さとは、こういうところで出てくるのかもしれないと思う。

私は、子育ての頃もよく子供を叱った。

昔から、「子供叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの」と言われているが、その通りだ。

・コーヒーを部屋で飲まむとコーヒーをカバンに入れし母を叱れり

・コーヒーはこぼれて母の穿いてゐたズボンはコーヒーだらけになれり

・「なぜこんなものをカバンに入れるのよ」叱ればしゆんとしたり老母は

・カバン中コーヒーだらけになりぬれば出して乾かすドライヤ使ひ

・「こぼれるつてわからないの」と声荒げ何度も何度も叱りてしまへり

・大声で叱りしことと後始末するに疲れり年寄りわれは

・年寄りのわれに大年寄りの親ゐるは幸せばかりでもなく

ホテル〜武市半平太道場跡〜実家〜帰途へ

2017年12月08日 10時34分47秒 | 旅行
朝ホテルを出て、実家には、母と歩いて行くことにした。

途中武市半平太の道場跡があるからブログネタにしようと通っていくことに。(このブロガー魂!笑)

上の写真は、現在は横堀公園になっている道場跡。

紅葉した木々に彩られて常よりも華やかな公園。

↓こういうふうな説明板が公園の入り口にある。

この説明板によると、西郷隆盛(西郷南洲公)もこの地に来たらしい。

↓石碑も建っている。


↓夫婦仲のよかった武市夫妻を模した夫婦岩。


↓横堀公園を通り抜けると、坂本龍馬も道場で稽古したあと泳いだという新堀川がある。

ここらあたりにも坂本龍馬の足跡はいっぱい残されているのだ。

新堀橋の上から撮影。

この橋の南側に木屋橋という橋があるが、さきほどの横堀公園には木屋という邸宅もあったようで、そこに西郷隆盛なども訪れたらしい。

ここから数分歩くと実家。

・周辺に偉人、賢人あまたゐし実家と思ふ改めて思(も)ふ

・友人も案内したり東洋のルソー中江兆民の地

・道場が実家の近くでありしかば身近に思ふ武市半平太

・半平太道場生でありし日の坂本龍馬もここら歩きし

・ジョン万に和語を教へし小龍の生家も実家の近くでありぬ

この後、実家の仏壇で亡父と亡兄を拝んでから歩いて高知駅のバスターミナルへ。

10時10分発の「よさこい号」に乗車。

これから5時間あまり車中の人になります。


(註)小龍=河田小龍

中江兆民の誕生地には、今年5月に村形明子さんをお連れした。前から見たいと言っていられたから。

村形明子さんとは、今年9月に亡くなられた友人で、京都大学名誉教授だった方です。

村形さんは、数年前に来高したとき、植木枝盛の旧邸も見たいと言われるので、夫と探したが、見つからなかった。帰宅してネットで調べると、その直前に取り壊されたとあった。高知市も、もったいないことをするなあ。