神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

老母に対する悩みは尽きない

2017年12月16日 17時54分25秒 | 家族
兄が亡くなって4年。

子供は私だけになったから、せっせと帰省しているが、帰省しても実家に私の居場所がないのが悩みだ。

ホテルを予約して帰省するのが常になっているが、最近は、母と一緒に食事つきで泊まることが多い。

というのが、実家では誰も食事を作る人がいなくて外食になるのだが、その外食に母を連れ出すと、母の食事に異常に時間がかかるので、レストランに迷惑をかけてしまうのだ。

それで、朝夕食付のホテルに泊まるのだ。

ホテルだと、多少食事に時間がかかっても許されるから。

12月の帰省時のように一度並べたらほっといてくれる形式の食事が一番いいのだが、来月1月は、また高級ホテルを予約したから、食事のときに専属の人がついてくれて、時間を見計らって次の料理を運んできてくれるから、普通なら快適なのだが、老母と一緒だと待たせることに気を使わなければならなくなって大変だ。

が、お正月だし、母もいつ亡くなってもおかしくない状態だから、後悔しないようにできるだけのことはしておいてあげたい。

それで、1月も連泊予約を入れてあるのだが、どうしても話題は、実家の母の部屋の片づけとか、物の処分とかになってしまう。

すると母は「せっかく楽しい話をしようと昔の写真をいっぱい持ってきたのに」と文句を言う。

が、私にすれば、母の家というか、母の部屋が泊まれないくらい汚いのは本当に困るのだ。

泊まれないだけでなく、1時間も滞在することができない。

以前は、毎月片付けに帰っていたが、片付けて帰っても、翌月に行くと元の木阿弥というより、それ以上に汚くなっている。

母に片付ける気がいっさいないからだ。

それで私もあきらめて、片付けに帰ることをやめた。

結果、最近は手の付けようがないような状態になっている。

私自身、片付けは得意ではない。

子供たちに我が家は汚いと言われることもあるくらいだ。

が、母のところは、尋常ではない。

もともとは、仕事ばかりしていて、片付けができなかったという理由はあった。

が、御年90歳を超えて、今更仕事でもないが、それでも、まだしようとしている。

結果、片付けには手を付けようとしない。

それでなくても、90歳過ぎれば、自分の身の回りのことも覚束なくなる。

そんな状態なのに、仕事などもってのほかだと思うのだが、長年の生きざまだから、今更変えられないのだろう。

私も、自分が老いを感じる年齢になり、いま頭の中は、老母のことでいっぱいである。

夫は、今日も、歌唱のレッスンに出かけた。

ブログに書くなよと言われているが、書いている。

夫は、両親とも見送っているから、気軽だ。

長生きは昔は長寿と言われ、寿がつけられたが、昨今のように、百歳が当たり前になりつつあると、必ずしも寿がつけられる長生きばかりではない。

・長生きの母に悩みてゐるわれを横目に夫は歌うたひに行く

・兄嫁に相手にされぬ老い母を思へば家にゐても落ち着かず

・退院をしないでほしいと言はれつつ退院をする母のわがまま

・病院で寝たまま死にたくないといふ母には母の希望がありて

・外出を好める母は杖をつき師走の今日も出かけゐるらむ