区の広報に、「なんでもありの読書会」のお知らせが。
何とも魅力的な響きです。
佐野洋子著、「シズコさん」だそうです。
絵本作家としての佐野洋子さんは、よく知っているけれど、本も書いていたのですね。
さっそく図書館で借りて読みました。
うーむむ、何ともすごい本でした。
小説ではないですね、エッセイかなあ。
昨日、その読書会がありました。初めてですので、興味津々行ってみました。
25人くらいの参加で、皆さんかなりの人生経験豊かな年代でした。
必ずしも本を読んでいなくてもよいとのことでした。
青木笙子さんとおっしゃる作家の方が、皆さんの話を引き出したりして上手に会を進行させていくのです。
「シズコさん」とは、佐野洋子さんのお母さんの話です。
佐野洋子さんは1938年生まれなので、今73歳くらいです。父親は満鉄の調査部にいたそうで、満州から戦後引き揚げてきて、洋子さんが19歳の時に亡くなってしまったのです。
こどもの頃からの、両親のこと、兄弟のこと、とくに母親とのことなど、ほんとうに赤裸々に書かれています。
ここまで書くか、と思うほど正直に自虐的に書かれています。
特に母親との確執はすごいものがありました。
でも、最後には、ずーんとくる結末で、救われるのでした。
読む人によって感想も、問題意識も、実に様々で、初めての読書会経験なんだかはまりそうです。
次回の読書会は9月とのこと。待ち遠しいです。
夕方からはお花見をかねた同窓会、たのしいひととき、でした。