徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

政権交代か、継続か―夏の選挙戦―

2009-08-01 07:00:00 | 雑感
豪雨やら、竜巻やら、各地で異常現象、天変地異が相次いでいる。
何かの前兆か・・・? とも思いたくなる。
激しい雨が降り続いたかと思うと、真夏の日射しが照りつけて、暑い。
夜になっても降り止まぬ、蝉しぐれ・・・。
どこかで、打ち上げ花火の音がする。
そういえば、今日も浴衣姿の若い女性を電車で見かけた。

学校も職場も夏休みに入って、大人も子供も、街に人が溢れている。
そんな中で、各党の熱い選挙戦が活発に繰り広げられている。
今度の選挙は、政権交代か継続かが、焦点だ。
戦後64年たって、本当の民主主義が実現する可能性が、いやがうえにも高まってきた。
自民も民主も、各政党の公約のマニフェストが出揃った。
でも、自民党のマニフェストは、具体的な予算の額とか、手順などはほとんど書かれていないので、あいまいさを残したものとなった。
野党の民主党でさえ、子供手当てなどの分野を最優先に、所要額や達成の時期を明記した工程表まで掲げて説明している。
政権党である、自民党のマニフェストは、あまりにも大づかみで、これでもって民主党を、「財源が不明確だ」などとはよく言えたものである。
この点は、自民党とて、自党のことを棚に上げて、不明確のそしりを免れない。

まあ、どちらも一日でも早く実現して欲しい政策ばかり並んでいる。
国民への呼びかけも、必死だ。
どん底不況の長期化で、庶民の暮らしは日に日にままならない。
政権奪取を目指す民主党のマニフェストは、国民生活重視の内容だ。
教育、医療など国民生活に直結する内政を、新しい方向に持っていこうとする意欲が見られる。
要は、実行できるかだ。
民主党は、総予算207兆円の組み換えを、根幹とする。
予算編成を政治主導で行い、官僚のやりたい放題にストップがかかる。
国民のための政策決定が、期待できる。
利権と選挙のために、ムダと借金ばかり積み重ねてきた自公政権ではできない、画期的な政治改革となる。
是非、そうなってもらいたいものだ。
これに対して、自民党も民主党との対決軸を明らかにしようと懸命だ。
具体的には、よくわからないことが多い。

ここにきて、自民党の、口汚い、なりふりかまわぬ民主党批判はどうだ。
自民党の失政で、国と地方の借金はいまや1000兆円にも膨れ上がっている!
この責任をどう取るのかと問いたい。
他人や他党のことを、とやかく言う資格はない。
これを、破廉恥というのではないか。
バラまきはバラまきでも、自民党のそれは対象が個人ではなく業界だ。
個人に渡すと、パチンコに使ってしまうなんて、妙なことを言っている。
国民は、なめられているのだ。
それで、責任政党だと豪語している。
半世紀以上も、国民の税金を、政財官でいいように山分けして、湯水のようにその甘い汁を吸い続けてきたのではありませんか。
何が、どこが、責任政党なのか。
これこそ、もう噴飯ものだ。いい加減にしてくれと言いたい。

それにしても、麻生総理は、相変わらず高齢者を馬鹿にするような発言を繰り返している。
元気な高齢者は、働くしか才能がないなどとおかしなことを言って、顰蹙をかっている。
60歳を過ぎて、遊びや手習いを覚えても遅いから、元気な高齢者には働いてもらって、どんどん納税をしてもらえば、日本は全く違ったものになるなどと息巻いている。
お年寄りを、社会のお荷物ぐらいにしか考えていないのだ。
国のトップが、これである。
80歳を過ぎて遊びを覚えるのも、60歳を過ぎて社会人大学へ通ったり、パソコン教室に通う人は、馬鹿にされているのだろうか。
これとて、とんだ差別発言だ。
物事を始めるのに、遅すぎるということはないと言うではありませんか。

民主党の鳩山代表の85歳の義母は、韓流スターに会いたいからと、韓国語の勉強を始めたそうだ。
年をとって、向学心の旺盛な人は沢山いる。
65歳を過ぎて働いている高齢者の中には、生活のために働いている人も多い。
しかし、働きたくても、いまの世の中働くところもないのが現実だ。
高齢者を馬鹿にしていると、選挙のとき、有権者の票は、自民にそっぽを向き、みんな民主に流れていく。

その民主党の発表したマニフェストに、自民党が、ああでもない、こうでもないと言って、吼えまくっている。
確かに、財源論とか、いろいろある。
だからといって、野党を‘口撃’ばかりしていたってはじまらない。
相手の揚げ足を取るしか、攻め口がないのだろうか。
麻生総理には、何もしゃべらせないようにいした方がいいのではないか。
天下分け目の決戦を迎えようとしているときだ。
どうにも失言の止まらない、お粗末な(?)宰相を担いでいてどうするか。
国民を、馬鹿にしてはいけない。
何の経綸もなく、ただ首相になりたかっただけの人を担いで、どうするか。

民主党政権では不安だとかなんだとか言って、民主党に揺さぶりをかけるためには、自民党は何だってやる。
メディアまでが、それに加担することぐらい何でもない。
だって、彼らだって権力の一部だ。
何かの材料さえあれば、民主党の大勝を阻止するぐらい平気でやる。
投票日まで30日あるのだから、楽観はしないほうがいい。
まだ、この先何が起きるかわからない。

ここへきて、自民党を囲む状況は一変した。
これまでの、自民党の頼みのパートナーだった、賢明な(?)自民支持者たちも、そして無党派層の人たちも、一斉にそっぽを向き始めている!
選挙の結果は、やる前から見えているような気がする。

昨年の秋、早く国会を解散していればよかったのだ。
でも、それをしないで、ずるずると任期満了間際まできてしまった。
自民の候補者たちは、必死のドブ板をしたところで、目に見えて厳しい戦いになる。
これまで天国でも、明日からは地獄・・・、状況はどんどん悪化し、逆風の吹き荒れる今回の選挙戦だ。
勝利の女神は、どちらに微笑むか。

麻生総理は、自らを責任政党ととも言っているが、これまでどれだけ無責任の限りをつくしてきたことか。
国民は、過去を知っている。
決して、忘れてはいない。
4年前の小泉選挙で、公約した郵政民営化での「バラ色の未来」はどこへ・・・?
美しい国をずたずたにしてしまった。
あのときの、公約とは全く正反対の現実である。
郵政選挙で、自民が大勝した後の日本は、格差や貧困の拡大で、お先真っ暗な国になってしまった。
これが、現実の姿だ!

麻生総理は、政権交代は手段であって目的ではないと言っているが、今回は明らかに政権選択の選挙だ。
政権交代か、政権継続か、その一点だ。
善良な国民は、さんざん騙され続けてきたのだ。
これまでのような、政治家(?)の‘嘘’にはくれぐれも騙されずに、責任を持って一票を投じないといけない。

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4 コメント

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何は無くとも (茶柱・・・)
2009-08-01 21:41:53
とりあえず、自民党・公明党に投票するつもりだけはありません、私・・・。
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何はともあれ・・・ (Julien)
2009-08-04 03:57:15
久しぶりの選挙ですね。
どういう結果になるか、見ものです。
歴史に残るような、画期的な、選挙になりそうですね。
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確かに (キリマンジャロ)
2009-08-08 12:16:18
政権交代が大きな焦点であることには間違いないです。
そして政権交代はほぼ達成されるに違いありません。
ただ、小選挙区制では「民主党」であると言う理由だけで当選する議員が増えるのもどうかと思っています。
個人の国会議員としての資質も重要な要素であることを有権者は忘れてはならないと思います。
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政治家としての・・・ (Julien)
2009-08-09 01:31:28
個人の資質は肝心なのですが、これを見極めるのは至難のワザですね。
とくに、私たち庶民にとっては・・・。
そのためにも、あちらこちらにアンテナを張って、候補者の言動に注目です。
とは言っても、限界があります。

それから、政権交代以前のマニフェストについて実に細かく言う人がいますが、努力目標ですから最初からいろいろ言っても始まりませんね。
実績はこれからですもの。
要は、結果ですから、誰だって、最初は未経験なのですから、完璧なことを求めても・・・、と言う気がしますね。
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