へなちょこ社長のリフォーム日記

賃貸マンションの原状回復工事や一般住宅のリフォーム工事を行う会社を作ってからの出来事を記しています。

麻痺と慣れ。

2007-06-12 23:59:01 | 賃貸マンションの原状回復工事
マンションやアパートの原状回復工事を仕事としていると麻痺してくる
感覚があります。

それは、
●窓周りにカビがあるのは当然。
●キッチン周りは油だらけ。
●浴室はカビと水垢で真っ黒。

これです。オーナーさんと一緒に部屋の立会い(退去後に部屋の中を確認すること)
をすると、オーナーさんが驚いた表情で「2年しか住んでいないのに、
どういう生活をするとこうなるんだ」っと言われることがあります。

感覚が麻痺している私には、「あ~一年中、冷暖房をつけて換気をしなければ
こういう状態になって当然だなぁ~」っとしか思いません。。。

原状回復工事をすればするほど、慣れを通り越して、麻痺してしまいます。
汚れていて当然。汚れていないと仕事にならない←これは正しいんですが。。

部屋が汚れていて嬉しいと感じる事すらあります。オーナーさんにとっては
頭の痛い問題ですが。。

でも、自分がした仕事で喜んでくれる人がいる事がせめてもの救いです。
昨日の現場は酷かったです。

換気扇周りはこの通り。

浴室もこんな感じ。。。

おまけにキッチンの戸棚の中はこんな状態でした。


約2日間かけて、クリーニングと補修をした結果。
換気扇はこんな感じになり。

浴室も一応きれいになり。

戸棚の中もきれいに補修できました。


綺麗になってオーナーさんからは喜ばれ、当然報酬も頂くのですが、
入居していた方から喜ばれることはありません。

当然です。引っ越して遠いところにいるので、敷金がどのように使われたか
すら知らないのです。2年以上、現状回復工事の仕事をしていますが、
敷金を払った入居者さんが原状回復工事後の部屋を確認しに来た事は
一回もありません。

うん?麻痺と慣れの話をしようとしていたのに。。
でも、汚れている部屋ばかりではなく、中には10年住んで全然汚れていない
部屋もあるので、世の中捨てたものじゃないっと感じます。
(クリーニング業者としてはガッカリですが。。)