先生は「自分は悟ってるわけではない」とおっしゃる。
でも、いやいや悟ってますよ。
そう思います。
まぁ、そうは言っても本人は となると貧乏ゆすりしてるし、なかなかイライラいしてるふうに見える時がある。
だから、けっこうアレコレ思うところがお有りになるのでしょうね。
じゃあ、普通の凡人と同じジャン。
しかしそれで言うなら釈迦もキリストもそうでしょうね。
酷い言い方をすると太古の彼らは体裁のいい詐欺師たちだったかもしれないです。
まぁ、養老先生はそこまでではないから普通の哲人なんでしょうね。
哲学者。
哲学というのは疑問を深く徹して考える学者のことだと解釈しています。
そう考えたら養老先生は素晴らしい哲学者なのかもしれませんね。
様々に考えることができる。
あっちから観たりこっちから眺めたり。
一方方向を嫌う。
バラエティに富んでる。
もっと別の見方をすると、遊び人?
考え方に工夫をして遊ぶ人。
そのほうが面白いから。
ある遊具を一つの使い方で遊んでもつまらない。
だから色々と変えて遊んで確かめる。
そうするとおもしろく遊べる。
世間のことをもて遊ぶ達人。
まぁ、そんなところで文章を書かれてる。
『壁』シリーズは編集者に対し、会話で独り言のように話して記録してもらったとか。
編集者が質問したことに答える手順。
それは 言ってみれば『人生相談へのケア』あるいは『学生からの質問に対する教育的指導』あるは『何かの疑問のひとり言葉』
など。
それはそれでいいですね。
今回の『人生の壁』には私自身の『生きることへの問い』に対しての答えも載ってます。
随分と参考になってます。
以前読んだ『遺言』に引き続き面白く、今回は読みやすくて良かった。
先生も87歳。
壁シリーズは、まだまだ聴きたいと感じる『養老孟司先生の独り言』です。
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