ミイラとり

虎穴に入らずんば虎子を得ずと言う。

物騒な世界だから自分も物騒な人間になって入り込む。

そうしないと未来がない。

しかし虎になったら結局は自分は虎だ。

ある地獄のように吸い込まれて抜け出せなくなる。

いわゆる、ミイラ取りがミイラになると言う。

つまり、同化してしまう。

自分は一体何がしたかったんだ、と。

人の世はその繰り返し。

浄化されない精神が鬱積していき行き着くところは地獄に落ちる。

きっと人間は全員それを痛感しながら命の最後を迎える。

ヒトラーもケネディも秦の始皇帝もナポレオンも卑弥呼もツタンカーメンも。

ピカソもアインシュタインも家康もガンジーも仏陀もキリストも。

みんなみんな最後に感じるのはそうではないかしら？

やはり自分もただの愚かな人の一人

だろ。