サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

任意後見制度

2008-04-14 19:48:53 | Weblog
80歳を過ぎると
3人に1人の割合で
認知症になると云われています。
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任意後見制度。
成年後見制度。
世の中ではあまり知られていないようです。
今日は任意後見制度について。
誰しも年を取れば、判断能力が
衰えていきます。
当り前の事ですが。

近年多発している
高齢者をターゲットにした
振り込み詐欺は、その典型とも言えます。
卑劣な人間がする事ですが
事実、そういう人間は間違いなく存在します。
最近は更に巧妙な手口を使い、
悪い意味でますます「進化」しています。

さて、任意後見制度。
先ずは、判断能力がしっかりしている
うちに、委任契約を結びます。
その後、家裁より、任意後見監督人が選任されます。
要するに、委任契約を結んだ士業
(行政書士、司法書士等)を
監督する人が選ばれる訳ですね。
そして判断能力がなくなった段階で
任意後見契約に移ります。
通常、これを「移行型」と読んでいます。

但し、お金が掛かります。
年金の受給額が月ベースで
換算して15万円もらっている
お年寄りがこの制度の利用目安です。

でも、15万以下の高齢者はどうなる
のでしょうか。
これでは、弱者切り捨てですね。

私は、誰もがこの制度を利用できるよう
公的な援助を推奨します。

お年寄りを大切にしない国は
必ず滅びます。

多くの歴史がそれを証明していますね。

写真
花の開くのを楽しみにしています