つぶやき、或は三文小説のやうな。

自由律俳句になりそうな、ならなそうな何かを綴ってみる。物置のような実験室。

レトロフューチャー?

2016-02-03 18:10:26 | 文もどき
子供の頃に持っていたあの本の未来予測の、いくつが現実のものになったのか。
ぶら下がり式ではないモノレール、チューブの中はまだ走らないらしいリニアモーターカー、なんかヨクワカランなデザインのビル。喋りながら運転してくれるナイトライダーが一般車になる日も近づいている。
小さな電子端末、TVディナー、15分なら宇宙旅行にも行ける。
随分と、叶ったものだ。
人が描く未来は実現可能性を示唆しているもか、聞いたような気もするが。
だが。
星新一や手塚治虫や士郎正宗が描いた未来に似ているようでも拭えない違和感、押し寄せるコレジャナイ感。
何がいけないんだろう。
ターミネータが未来から来ないからか。アンドロイドが電気羊の夢を見ないからか。レトルト食品よりお母さんのごはんの方が美味しいからか。
それとも。
いつか、紙じゃない本が登場して、きっと読書のスタイルが激変するんだ、と予測して、実現しているのに文庫本が手放せない私がいるせいか。
…人はまだ空を飛ばないし、通勤ラッシュもなくならないけれど、カーク船長みたいなボディスーツがトラッドファッションじやないだけ、まあ、よしとするか。