言霊

　お久しぶりです。

　　ところで、今日の記事は「言霊」についてです。

　私は最近次の「ことば群」を私に言い聞かせることとし手帖に書き留めました。

「明るく。楽しく。朗らかに。

　積極的に、力強く、元気良く、前向きに、頑張るぞぉ。

　好きです。ついてる。ありがとう。

　ありがとう。ありがとう。ありがとう。」

　このことば群は、私自身の生活の仕方を決定付けてくれます。私は毎日、私が主人となって自分の生活をするように心がけています。これらの言葉に元気付けられ、後押しされています。

　言葉には「言霊」があるということは真実だと思います。

　ところで、今の私の主題は西谷啓治著『宗教とは何か』を読み、所謂「空の場」について勉強することです。ゆっくりとですが進んでいるようにも思いますが、堂々巡りをしているようにも感じています。この学習が、いつまで続くのか私にも分かりません。今、気付いていることは「物事の記号化」ということです。

　例えば、「眼」は記号化されたもの、つまり人間の約束事である、と考えるのです。ですから人々は眼を指して、これは眼であると判断できるのです。そして、「眼は眼を見ず、故に眼である」などという文面を読んで納得できるのです。

　考え方や思想も、このように記号化すれば忘却することも少なくなるのではないか、これをプログラム化しコンピューター処理も可能になるのではないか、等と考えています。そうすれば「空の場」も、よりはっきり、と整理できるのではないか、人間の考え方が歴史的に観て繰り返しでなく時代と共に深まるのではないか、等と思うのです。人間の考え方が二千五百年以上もの間、同じことを繰り返し繰り返し学習しなければならないとは、何かが不足しているのだと思うのです。

　まさに「妙有真空」とは至言だと思います。

　自然界は人生も含めて、このような「空の場」で営まれているのだと思います。

　私は、この「空の場」が整理され明らかにされることを希望しています。

　並行して読んでいる『善勇猛般若経』（大乗仏典１・中公文庫・戸崎宏正訳）にも度々、出てきますが、「智慧の完成は言葉では表現できないものである」ということです。

　しかし、「空の場」における営みが整理され、物事が相互に影響しあう様子が明らかになれば「智慧の完成」がどのようなものであるかということも概念的には把握できるようになると思うのです。