八正道

お釈迦様の言葉とのことですが、常に、これら八つの言葉で
示される正しい道を進むように心がけたいと思います。

私が仏教から学んだこと - その二 (執着からの解放) 

2009-09-02 03:59:54 | Weblog

  「八千頌般若経」によりますと、ある菩薩大士が知恵の完成が説かれているのを聞きながら多くの精神集中(62項目)の門戸が現前したとあり、その中の一つに

(53)「あらゆる執着から解放されたという精神集中(三昧)」というのがあります。 (『八千頌般若経Ⅱ』( 丹治昭義訳・大乗仏典3・中央公論新社 p326)

  執着から解放されるということは、つまり、心の中から煩悩を取り払うということであり、私たち凡人としてもできることなら是非体験したい境地です。

  私たちの心の中には、常に、何らかの煩悩が内在しています。 特に、人間は何もしなでいると、不安なことが思い出され、心が消極的となり、不安感を増大させてしまう傾向があるといわれます。要するに、私たちの心は煩悩に覆われやすいということです。

  私たちの不安や苦しみの全ては物事に執着することによる煩悩が原因となっています。 また、心が煩悩に覆われてしまうと、身心の健康まで損なわれることもあります。

  そこで、私たちは不安や苦しみを取り除くために、積極的に元気力ともいうべきものを奮い起こして、心を覆っている煩悩の雲を吹き飛ばしてしまうことを考えるべきです。

 その手法として、私は次のようにイメージすることが効果的であると考え実行しています。 (このとき、私はイメージングの補助手段として、4、5 匹のイルカが海岸の岩場で元気よく、ジャンプしながら泳ぎ回っている様子を想像することとしています)

  先ず、心の中から煩悩の雲を吹き飛ばしてしまえば、心は本来の働きをするということ。

 次に、心の本来の働きとは、 「無邪気に元気ハツラツとして、 明るく楽しく朗らかに、強く正しく逞しく、 積極的に勇ましく、 冷静沈着・謙虚に働く」ということをイメージするのです。

  更に、不安や苦しみを取り除く効果を上げるために、私は、併せて、次のようなことを行っています。

 ① 前回 (その一) と重複しますが再掲します。

 現実の私自身を意識しながら 「両目があって幸せ。 両耳があって幸せ。鼻があって幸せ。 口があって幸せ。 丹田があって幸せ。 両脚があって幸せ。 両手があって幸せ。 頭脳があって幸せ。 五臓六腑があって幸せ。 身心諸器官の機能維持のために自律神経が働いてくれて幸せ。 この大宇宙の中で、空気を吸いながら、大地の上で生活できて幸せ。」 と唱える。 (続いて、「ありがとう」と「ついてる」を、夫々、少なくとも500回(できれば1000回)くらい唱えるとなお良い)

  ② 腹式呼吸をする。 (中村天風師が提唱されている方法が一番良い。  つまり、  丹田に意識を集中し、肩の力を抜いて、肛門を締めて、お腹をへこませながら息を長ぁく吐き出し(10秒間)、つぎにお腹を膨らませながら短く息を吸う(3秒間)、ここで、息を少し止める(5秒間)。 これらの動作は肛門を締めながら行うこと。これを一度に3回、一日に何度か行う。)

  ③ 「爪もみ療法」を一日三回くらい行う。 (阿保徹・福田稔博士が推奨しておられる。ネット上でも紹介されている。「爪の生え際の角を、反対側の親指と人差し指で、両側からつまみ、そのまま痛いくらいの強さで押しもみする。両手の親指、人差し指、中指は10秒、小指は20秒ずつギュッと強めにつまんで刺激する。薬指は刺激しない。なお、この「爪もみ療法」は一日に二~三回が適当であり、それ以上は行わない方が良いとのことです。

 (『奇跡が起こる爪もみ療法』阿保徹・福田稔監修 (株)マキノ出版刊 p118) 」  

  ④ 中村天風師による誓いの言葉を唱える。

     「今日一日

   怒らず 恐れず 悲しまず

    正直 親切 愉快に

    力と 勇気と 信念とをもって

    自己の人生に対する責務を果たし

   恒(ツネ) に平和と愛とを失わざる立派な人間として生きることを

    厳 (オゴソカ) に誓います」

   (『成功の実現』 中村天風述  付録より ・日本経営合理化協会出版局刊 )  

   以上の手法をとることによって、私は煩悩を吹き飛ばし、不安や苦しみを取り除くことと しています。


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