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シリーズ「魔法の添削」その7~印象アップのテクニック~

2017-05-31 | 仕事

今回は、ちょっとした工夫で印象をアップさせることができるテクニックについて解説します。

過去形ではなく現在進行形を使おう

多くの人が無意識に過去形を使う質問の代表が「志望動機」です。
例えば「私は○○なので貴社を志望しました。」「私が貴社を志望したのは○○がしたいと思ったからです。」といった表現のことです。

いずれも間違いではありませんが、”過去に思った”より”未来への思い”を印象付けるには、現在進行形の方が伝わりやすくなります。
つまり「私は○○なので貴社を志望いたします。」「私が貴社を志望するのは○○がしたいと思うからです。」といった表現にすると、少し感じが違って伝わるという訳です。 

「言い切り」や「期限設定」を活用しよう

「○○がしたいと思う。」→「○○をします。」または「○○を3年以内に行います。」

「○○のような社員を目指します。」→「1年後には○○のような社員になります。」

「私の強みは○○だと思います。」→「私の強みは○○です。」さらに強調して「私は○○には自信があります。」

この様に、特に強調したいフレーズは、目標の期日を示したり、語尾を強くする工夫を加えるとインパクトが増します。

肝心なのは、「言い切る事」です。
多くの人が、出来なかった時の事を想像するためか、または無意識に言い切りの表現を避けてしまいがちですが、実は読む方には、言い切るくらいで丁度良いのです。
なぜなら、貴方の事を何も知らないからです。
普段の貴方の人柄や言動を何も知らない人が読むので、少し大袈裟な表現でないと伝わりにくいものです。(過大評価はだめですが・・・)
勿論、全てにおいて強調や言い切りを使う必要はありませんが、曖昧な表現や必要以上に控えめな表現は、分かり難い上に自信の無さを想像させてしまうので、少し大袈裟かな?と思う位の表現で丁度良いと考えましょう。

但し、言い切った事には責任を持つ事も忘れてはいけません。「3年以内に」と書いたら、実際にそうする事です。「○○をします。」と書いたら、実際にすればよいだけです。

クローズクエスチョンを上手に活用せよ

クローズクエスチョンは既に説明した通り、事実を端的に確かめる場合に使われる質問法ですが、そのほとんどは回答枠が小さいため、文章というより単語や短いフレーズでの回答となるのが普通です。
だからこそ、読み手にインパクトを与え印象をアップするチャンスにもなるのです。

勿論、回答枠の大きさにもよるので注意しましょう。(マーク方式や選択式には使えません)
幾つか具体例を上げると以下の通りです。

 
質問例 普通の回答例 インパクトのある回答例
希望職種 営業職(です。) 営業職で成果を出します。
希望勤務地 福岡支店を希望(します。) 福岡支店で活躍したいです。
健康状態 良好(です。) 心身共に丈夫です。
趣味 旅行(です。) 国内旅行(です。) 仲間との小旅行を楽しんでいます。
登山(です。) 自然を満喫できる登山です。
読書(です。) 推理小説が好きです。
特技 ピアノ演奏(です。) ○○のピアノ演奏に自信があります。
英語(です。) 英会話(です。) 洋画を字幕なしで鑑賞します。
POINT

企業側が単に確認したい内容でも、少し言葉を添えるだけで印象は変わるものです。
多くの人が、文字数の多い質問ほど力を注ぐ一方、簡単な回答には手を抜く傾向があります。
どんな簡易な質問にも手を抜かず、読み手の受け止め方を考えて記入しましょう。
勿論、普通の回答が悪いと言う訳ではありません。大切なのは「自分の何を伝えたいか」です。
ここで知って欲しいのは、クローズクエスチョンでも個性を発揮できる場合があるという事です。

次回は、エピソードの使い方について解説します。