「社風が合わないので辞めました」
「会社の雰囲気が肌に合わないので辞めました」
「社員間のしきたりや暗黙の了解が多すぎて、ついて行けません」
これは、入社1年以内に離職した方々の声の一部です。
4月も中盤を過ぎ、新入社員研修を終えた新人社員も、それぞれの現場で仕事に就いてる中、既にこの様な思いを抱いている人は必ずいます。
しかし、多くの人は時間が解決するので、一時的な迷いのように捉えている様です。
実は、入社したての若手社員に、最初に訪れるのが「社風の壁」です。
これから仕事を覚えて、一つ一つ自分のモノにして行く前に、必ず立ちはだかるのがこの壁です。
その乗り越え方はまた紹介するとして、今回は就活生のために、その社風を意識した活動をして欲しいという意味で、テーマを「仕事より社風」としました。
では、どのように社風を意識し、情報収集するのかというと、まずは先輩に聞くというのが一番早いと思いますが、出来れば多くの社会人に会うことの出来るイベントに積極的に参加することをお勧めします。
合同会社説明会のような就活イベントもその一つではありますが、各企業の人とじっくり話すことは難しいかも知れません。
それよりも、NPO団体などの地域活動団体が主催するイベントや、ボランティアの中にも社会人との接点を持てる機会はたくさんあります。
そういう場所で出会う社会人の多くは、自身の仕事以外の時間を使って活動しているので、様々な業界や職種の人たちともつながっています。
しかも、仕事から離れている時間に話を聞くことができるので、割と本音を言ってくれます。
そういう機会に、その人の職場の社風や風習などを聞き出すのが得策です。
肝心なのは、その人がどのように社風に馴染んだのか、そもそも意識などしていない人なのか、社風そのもを作って来たのかなど、社風との付き合い方を聞き出す事です。
そして、会社訪問や選考時にも、担当する社員の方から、その会社の雰囲気を感じ取る事もできます。
社風の壁は意外に高いと、私はあえて言っておきます。
しかしそれは、自分に合った社風の会社を選ぶようにという訳ではありません。
むしろ、その逆です。
そもそも、洋服を選ぶように自分に合う社風の会社など、そうそう出会えるものではありません。ましてや、やる前に既に自分に向いている仕事などありません。
大切なのは、自分からその社風、その仕事に合わせてゆく事です。
だからこそ、多くの社会人に出会い、様々な社風があることを知って欲しいと思っています。