朝が来た。まだ暗いし寒そうだ。祖母が朝起きると「ああ、生きていた!」と思うと話していた。そう、朝、目が覚めると生きていた。そして、起きだして「生きなくては」ならない。なんとも布団から出るのがつらい。「生きる」ということは、朝起きることから始まるんだ。毎朝、暗いうちに起きて、7時前には電車に乗って、生きていたのだなぁ・・・。なんて今日は少し暗い。
仕事は集中して終わった。まだパワーはあるが、疲れも出てくる。TVではセンター試験の様子を放送している。雪が降らなくてよかった。なにかよくわからない入試制度だ。私たちのころは、2月の中旬から試験が始まった。受験者も多かった。でも、地方からきている子でも、父兄はいなかったように思う。なんで今は、親や先生が付き添うのだろう??それに男子などは浪人覚悟だったし、安全志向なんてなかった。女子でも志望校のためには浪人する子もいた。そんなに大学進学率も高くはなかった。まぁ、半世紀近くも昔ことのだから仕方ないだろうな。ずっと団塊世代のあおりを受けている。あと、6,7年若い人たちはかなり平和な時代だったらしい。生まれた時代によって、進学も就職も条件がかなり違うようだ。今日は妙に大学時代が懐かしい。
ずいぶんつらい日もあったなぁ・・・。みんな同じなのかもしれないが・・・。朝、起きられない日もあったし・・・。ご飯がのどを通らない日もあったし・・・。横断歩道を歩いていて、車がはねてくれないかと思った日もあったし・・・。
暖かい布団からゆっくり出て、ゆっくり朝飯の用意をして、「ああ、しあわせに生きているんだなぁ!」カーテンを開けると朝が来たよ。