寒い朝だった。それでも、体のだるさがなくなった。夜中に目が覚めた。というより朝に近いだろうか。体調が悪い時は同じような不安が襲ってくる。一人暮らしの人は皆同じらしい。一緒に誰かが住んでいればいいが、一人はやはりもし具合が悪くなったらと思うと怖くなる。「そんなこと今更ないを言っているのよ」と言われるだろうが、夜中に目が覚めた時は違う。一人で救急車を呼んで・・・。そこから先もおそらく大変だろう。一人暮らしの老人に部屋を貸さないというのはよくわかる。私などすぐに誰かが来てくれるわけではないから、なおさらだ。私の覚悟よりも周りの迷惑のほうが問題だ。でも、みんな一人でお骨になるわけだはないから仕方ないと思うしかない。
新年早々、暗い話になった。(すみません)今日は町内会の総会と新年会。お世話になっている班長さんと一緒に行く約束をした。役員選挙と言われても、どなたなのかもわからないが、ともかくここで暮す以上地域への参加は必要だ。みなさん、きちんを新年のご挨拶をされる。昔の生活を思い出した。母は、いつもきちんと座って手をついて挨拶をしていた。祖母から教えられたという。「こちらへきてどうですか」と聞いてくださる。「とても楽しくて暮らしやすいです」というと「それはうれしいです」と喜んでくださる。お茶やらの準備がなにもわからない私をみなさんがかばってくださる。そんな心遣いもうれしい。「よそもの」という扱いはない。
「なくしていた自分を長浜で取り戻しました」とメールしたら「それはすばらしい、そんな瞬間なんて一生にあるかないかですよ」と返事が来た。なにかに取りつかれたように引っ越したけど、そんなことがここで起ころうなんて!仲がよかった東京や神奈川のお友達、そして唯一の身寄り弟にも申し訳ないと思いながら、長浜に来た。人生には思い切って振らなくてはならないサイコロもある。曾祖母は極道の女だった?というからそんな度胸はあったのだろうか。(笑い)『吉』と出たサイコロだ。