4月から新しく中国語担当になった張 雅講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつかの質問をしてそれに答えていただきました。
Q:出身地を紹介してください。
張:私は海南省海口の出身です。海南省は中国の最南端に位置し、大部分は「中国のハワイ」とも呼ばれる海南島という島からなっています。海南島の南部は熱帯気候になりますので、熱帯の果物や海産物が豊富なほか農業も盛んですが、何と言ってもリゾート観光地として知られています。中国では最も北に位置する東北地方(黒龍江省、吉林省、遼寧省)などから厳しい寒さを避けて来る人が多く、中国各地から新婚旅行で訪れる人もたくさんいます。また、海外ではやはり寒さの厳しいロシアなどからの観光客が多くてこうした観光客で島全体が賑わっている一方、海南島でマンションを購入する富裕層も多いので物価とりわけ家賃などが年々高くなる傾向にあります。
Q:日本については何に関心がありますか?
張:私は中国東北地方で大学生活を過ごしたのですが、その大学時代に日本の留学生とも交流する機会がありました。お互いに自分の国を紹介したりするうちに、もっと深く日本のことを知りたいと思うようになり日本の大学に留学することを決めたのです。日本の文化のなかでは特に「祭り」に関心があり、日本に着てから盆踊りに参加したのですが、そのときはいろいろな国から来た留学生が浴衣を着て参加したので、とても印象に残る思い出になりました。これから機会があれば仙台の「七夕祭り」など東北地方のお祭りにも参加できればと思っています。そのほか、生け花や着付けの教室に参加する機会があったので体験したことがあるのですが、このような体験を通して日本の文化や伝統に少しでも触れることができたのは貴重であるので、日本にいるうちにこれからもこのようなイベントにも参加したいと思っています。
Q:下の写真はどこで撮影したものですか?
張:これは中国の大学を卒業した後、海南島に戻って夏休みを過ごしたときに、「白沙門生態公園」という砂浜で撮影した写真です。海南島はきれいな砂浜や美しい自然が残っているだけでなく、南国気分で熱帯フルーツや海鮮料理を味わうことができ、また買い物も便利なので時間に余裕を持って来ていただければ、ゆったりとリゾート気分で過ごしていただくことができると思います。これから日本の皆さんにも来ていただき、海南島のすばらしさを実感していただければと願っています。
Q:趣味を教えてください。
張:私は読書と旅行が好きです。読書では中国文学や日本文学を読むことが多く、大学でも日本の中島 敦の研究をしようと思っています。中島敦は日本では「山月記」という作品がよく知られているようですが、私の作品テーマが「光と風と夢」です。あと、漫画作品では「冒険だん吉」も関心があるのですが、「冒険だん吉」は南方の島をテーマにした作品で中島の作品にも南方の島をテーマにした作品があるという共通点があります。私は中国の南方の島である海南島出身なので、そんなことからも関心を持つようになったのかもしれません。次に旅行の思い出をしますと、特に印象に残っているのは富山県のスキー場に行ったとき、大自然に拡がる雪景色には本当に感動しました。海南島の南部は熱帯気候なので雪を見たのはこのときが初めてで、真っ白でさらさらした雪は今でも忘れることができません。まだ北海道に行ったことはないのですが、北海道はもっと広大で、雪質もすぐれていると聞いていますので、今から想像しながら楽しみにしているほどです。
Q:好きな食べ物、嫌いな食べ物は?
張:大学時代は中国東北地方で過ごしたのですが、このとき好きになった料理が「鍋包肉」という料理です。「鍋包肉」は豚肉に下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げたあと甘酸っぱく味付けした料理で、東北料理のポピュラーな料理のひとつです。海南島の料理で好きなものは「海南鶏飯」です。これは茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米を皿に盛り付けた料理で東南アジア諸国でもよく知られる料理です。日本で好きな料理としては「つけ麺」があります。つけ麺はお店によっても製法や味付けが異なり、いろいろなお店に行ってその特徴を楽しむことができるので楽しみのひとつになっています。一方、嫌いな料理はあまりないのですが、多くの中国人と同様に納豆は苦手で、あとわさびもあまり好きではありません。