フラスコな生活

フラスコ製の鞄とフラスコな生活を紹介していきます。

 

車の?内装の話

2008-01-20 | 
http://www.k-bagspro.co.jp/
いきなり話が、脱線しますが・・・。
内装の話をしていたら、ある車を思い出しました。
1985~1990年頃まで、生産されていた
フランスのルノー社の5(サンク)という車をご存じですか?
ごく普通のベーシックな大衆車です。
日本車で、いったらカローラやマーチといったクラスになるのでしょうか。
さて、このルノーサンクですが、確か3つぐらいグレードあって、
外見は同じで、内装の違いで差をつけていたようです。
その中の最高グレードに(バカラ)というのが、ありました。
この(バカラ)ですが、内装が本革仕様になっていました。
3つのグレードを比較するといや比較するまでもなく、
(バカラ)というグレードの本革仕様が、とびぬけて、お洒落に見えました。
それに日本車には、まずあまり見る事はない
コーヒーブラウンというボディカラーがあり本当にお洒落な車でした。
ものすごく演出がうまく見せ方が、上手だなと関心しました。

大衆車+本革シート?
なんてすごい発想なんだろうと当時思いました。
従来の考え方では無く、見る角度を変えて、切り口を変えれば
新しい発想の商品が、生まれるいい例だと思います。
もっともっと頭をやわらくしなければ、いけませんね。
それにしても、この車をデザインしたのは、誰なのだろう・・・。

内装の話 その3

2008-01-18 | フラスコ 生地
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検討を重ねた結果採用が、決まったのが、スウェード調の肌ざわりのいいボンセーヌという生地です。
これは、僕の個人的な意見ですが、
「こんな生地が、あったらな」とイメージしていた生地の条件が、あります。
1.高級感が、感じられる事。
2.触った時の感触が良く、肌ざわりがいい事。
3.色のバリエーションがあり、発色が良く、色合いが美しい事。
4.少しでも軽い生地である事。
5.鞄を開けた時に驚きが感じられるようなインパクトのある生地である事。
その全てを満たしているのが、このボンセーヌという生地なのかなと思います。
このボンセーヌは、あまり鞄には、使用されていないと思います。
ハンドバックでは、使用する事が、あるみたいですが、
使用するにしてもバックの表側に使用するのが、一般的のようです。
内装に使用する事は、あまりないようです。
内装に使用するには、あまりにも高価なのが、その理由だと思います。
普通一般的に使用されている生地と比較すると単価が、4倍~5倍ぐらいの生地です。
だけどフラスコの鞄のこだわりの一つとして、
フラスコのイメージに合う生地として、
どうしても内装にこの生地を使用したかったので、
今回のアクチニウム・シリーズは、全てこのボンセーヌを使用しております。
やさしいぬくもりを感じられるような肌ざわりのいいこの生地は、お薦めの一つです。

内装の話 その2

2008-01-17 | フラスコ 生地
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内装の生地をもっとこだわれば、鞄は、もっと良くなると思うし
もっともっと素敵な鞄、楽しい鞄が、出来るのでは?と思います。
しかし、既製品の中から生地を選ぼうとするとだいたい決まってしまいます。
結局革と同色の綿生地か?ナイロン生地で、落ち着いてしまう事が、多い気がします。
または、他と変化をつけるため新規で、オリジナルな生地を作ってしまえ!
と考えるのですが、
いつもここで、問題が、起きます。
最低ロッドの問題です。
最近は、わかりませんが、一般的に最低ロッドは、1000mぐらいじゃないかと思います。
だいたい鞄1本分に使用する生地が、1mだとして、鞄1000本分に相当します。
鞄1000本というとこの業界では、大大ヒット商品になります。
大抵ここで、あきらめます。
そして、一番の問題になるコスト面から結局は、
既製品の中から生地を選ばなければいけない。
というのが、現状なのかもしれません。
だから鞄の内装の生地は、どの鞄を見ても同じように見えるのは、そういう理由だからだと思います。

だからこそフラスコの鞄は、内装にこだわりたかったのです。
仕立てのいい高級なスーツのように裏地の生地にまで気を使いこだわって作りたかったのです。
そして、いろいろ悩み、検討し研究した結果・・・。

内装の話

2008-01-16 | フラスコ 生地
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この鞄のこだわりの一つが、内装の生地です。
今までも、いろいろな鞄を作ってきましたが、
意外に内装の生地は、安易に決められる事が、多い気がします。
結構こだわりを持ったデザイナーさんでも
「外見は、こんな感じで、金具は、こんな感じで」と外見の部分は、
細部にわたって、かなりこだわってデザインされますが、
「内装は?」と確認すると
「綿生地で、同色で!」とか、
「同色のナイロンで!」とか、
「内装は、任せるよ!」とか、そういう指示が、意外に多い気がします。
「なぜ?」「どうして?」僕は、昔から疑問に思っていました。
「ここまで、こだわっているのに、もったいない!」と・・・。

教育テレビの話

2008-01-14 | ひとり言・・・。
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最近、子供と教育テレビをよく見ます。
いや正確には、子供向け教育テレビしか、最近見ていない気が・・・。
しかし、僕らの小さい頃とは、比較にならないくらい
一つ一つの番組の完成度の高さに驚かされます。
個人的な僕のお気に入りは、
「にほんごであそぼ!」「ピタゴラスイッチ」「ぜんまいざむらい」
の3番組です。
大人でも十分楽しめます。
ぜひ、機会があれば、御覧になられては、いかがですか?
本当によく出来ていると思います。
作り手の人達が、「遊び心」を持って、本気で作っているのが、伝わってくる気がします。
でなければ、大人も楽しめるような子供番組は、作れないと思います。
物づくりをする上で、「遊び心」を持って、本気で作っているというのは、
ものすごく大切なキーワードのような気がしました。

犬の話

2008-01-13 | フラスコ etc
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昨日会社で、飼っている犬(クン)が、亡くなりました。
昨日は、朝から冷たい雨が、降っていました。
ますますブルーな気分になりました。
クンは、会社のスタッフの一員でした。
まして、僕が入社した、すぐ後に飼う事になったので、言ったら同期入社みたいなものです。
朝から会社のスタッフみんなで、お線香をあげました。
今年最初の悲しい出来事になりました。
クンは、外回りから帰ると尻尾を振って、お出向かいをしてくれました。
会社が、締まっているような遅い時間でも必ず、お出向かいしてくれ疲れを癒してくれました。
本当にありがとうと言ってやりたいです。
工場の近くには、小学校があり、
たくさんの小学生にかわいがられ、
隣には、食品工場があり、工場の人達にも、かわいがられ、
犬として、本当に幸せな人生だったのでは、ないでしょうか。
(犬だから人生とは、言わないのかな?)
ゆっくりと安らかに眠って欲しいと思います。

背ポケットの話

2008-01-12 | フラスコ 生地
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現在使用している、ダレスバックは、背ポケットの付いているタイプです。
背ポケットには、普通の雑誌は、問題無く入ります。
もちろんA4ペ-パ-、A4ファイルも問題無く入ります。
問題が、あったのは、次の本です。
東野圭吾の白夜行(約800ページ)、最近映画化された、京極夏彦の魍魎の匣(約1000ページ)などです。
見るからに無理だな?と思いましたが、
モニターとして、やらない訳にはいかないと思い、実際に背ポケットに入れ通勤して、みました。
背ポケットに入るには入りますが、あまりの本の厚さに型崩れを起こすのとそのまま使用を続けると
100%ファスナー部が、壊れますので、やめた方が、いいです。と言うか、やめて下さい。
もちろん鞄本体の方には、問題無く入りますので、
通常よりも厚さのある本は、背ポケットではなく、鞄本体の方へ入れて下さい。

ハンドルの話 その3

2008-01-10 | フラスコ 金具
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このダレスに取付いているアルミハンドルですが、
当然既製品では、ありません。
開発段階で、この鞄のイメージに合うハンドルは既製品にない事は、
わかっていたので、ゼロからフラスコオリジナルとして、製作しました。
同じ理由からその他の金具も新規で、オリジナルとして、製作しました。
さて、このアルミハンドルですが、いったい試作は何本製作したの?
というくらいイメージに合う物が出来ず、何度も作り直しました。
ハンドルの角度も170R、160R、150R、と10刻みで角度を変えて、どの角度が、いいのか?
研究、実験を繰り返し製作していきました。ハンドル下部の部分は、少し角の面に丸みをつけているのですが、
握った感触で、「もう少し丸くして」とか、なかなか数値で、あらわせなくなってきて、
感覚の世界になりながら「あと少し丸くして」とか、言いながら製作していきました。
また、メッキも通常の金属よりもアルミにメッキをかけるのは、大変な事みたいです。
ただでさえ大変なのに今回のアルミハンドルのメッキは、アルミの素材を生かすための特殊なメッキをしているそうです。
本当に無理な要求に答えてもらって、M&Kヨコヤさん本当にありがとうございます。
材料屋さんの協力なくしては、絶対に出来ない事なので、本当感謝しています。
今までにないこの鞄のイメージに合ったハンドルが、出来たと思います。

ハンドルの話 その2

2008-01-09 | フラスコ 金具
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ハンドルの話の続きですが、革巻きタイプは、革を巻く事によって、
ハンドル部の冷えを防ぐ目的で、革を巻きました。
ただ革を巻くだけじゃなく再度ハンドル部を見直そうという事になり検討し、
「ハンドルウラ側に握りやすいようにスポンジを入れた方が、いいのでは?」
「もう少しハンドルを太くした方が、より持ちやすくなるのでは?」
という話になり検討し研究し検討し研究して、スポンジを入れる事になりました。
スポンジといっても、やわらかい物から反発のあるかたい物まであり厚みも0.4~10ミリぐらいまで有ります。
その中から実験を繰り返し、繰り返し4ミリの圧縮スポンジを採用する事に決まりました。
一見ただ革を巻いただけ?のように見えますが、
改善前のハンドルと比較すると握った感触が、かなり良くなったと思います。
感覚的な事ですが、ハンドルを太くすると同じ重量の荷物を入れた場合
ハンドルが太い鞄の方が、重量を軽く感じます。
余談ですが、アメリカ人は、鞄選びの時、
特にハンドルの太さや握った感触を重視するという話を聞いた事が、あります。
では、また。

ハンドルの話

2008-01-08 | フラスコ 金具
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現在モニターで、使用中のダレスバックは、
プロトタイプを使用しているためハンドルは、
最初のコンセプトのままアルミむき出しのまま取り付いてます。
スタイリッシュで、都会的で、ものすごくかっこいいのですが、
問題があり、現品では、改善され写真のタイプに変更されています。
(色違いの写真で、すいません。)
問題というのは、ハンドルが、冷たくなる事です。
夏場は、さほど感じなかったのですが、冬場のちょうど今ぐらいの時期、
本当に辛いです。
自宅から駅まで、10分ぐらいなのですが、
右手に持って、左手に持ってと手を持ちかえないと持てないくらいハンドル部が、冷たくなります。
一度昨年の2月に札幌へ持って行った事が、あるのですが、
「これは、罰ゲームなのか?」と思う程ハンドル部が、冷えてしまい
涙目で、鞄を持った記憶が、あります。
冗談ではなく、とても製品には、採用出来ないと思い、
写真の革巻きタイプに変更されています。
革巻きタイプにした事で、ハンドルの冷えの問題は、改善されています。