フラスコな生活

フラスコ製の鞄とフラスコな生活を紹介していきます。

 

プロトタイプの話 その4

2008-03-24 | フラスコ etc
http://www.k-bagspro.co.jp/


平面(図面)から立体(鞄)へ

その違いが、いろいろな問題へと発展します。

例えば、デザイナーの書いた図面の部分で、
図面では表現出来るけど
立体的な鞄では表現するのが難しい
というのがよくあります。

理由としては
構造上不可能であったり。
ミシンが入らないため縫えなかったり。
強度と耐久性に不安があったり。
その他etc・・・。

しかし、それをデザイナーに口で伝えても
なかなか納得してもらえません。
デザイナーにはデザイナーの
イメージしている鞄の完成図があるため
なぜ出来ないか?
を説明しなければいけません。

出来ない理由の説明をするための?
サンプルを作ったりします。
これは、本当によくある話ですが・・・。

必要な事だとは思いますが、
作る時間もかかるため何とかならないかな?
と思っていました。

そしていろいろと考えた結果
プロトタイプを作る事になりました。

図面が出来て本格的に仕掛かる前に
プロトタイプを作り、
それを見ながらお互いにすりあわせをして
話を進める事が出来ます。

そのおかげで、
製品化までの流れも以前と比較をしたら
スムースになった気がします。

デザイナーにしても
作り手にしても
いい鞄を作ろうという気持ちは同じなので、
その思いと方向性を確認する意味でも
このプロトタイプは、ものすごく重要だと感じています。

プロトタイプの話 その3

2008-03-22 | フラスコ etc
http://www.k-bagspro.co.jp/


プロトタイプを製作するようになってから
修正でサンプルを何度も
作り直すという事が減った気がします。

製品化までの流れも
以前と比較をしたら?
スムースになった気がします。

ファーストサンプル製作後に
そのまま即製品化というのは、
ほとんどないですが、
サンプル製作後の
修正箇所は確実に減った気がします。

修正箇所が減ったので、
その後の製品化までの流れが
スムースになったような気がします。

実際の作業は
口で言うほど簡単ではないですが・・・。


しかしプロトタイプは、
デザイナーと作り手とを繋ぐ
重要なパイプなのかもしれません。

プロトタイプを作る事によって
お互いの理解も深まるような気がします。

デザイナーと作り手には、
大きな大きな違いがあります。
それは、
デザイナーはイメージする鞄を図面に書きます。
そして作り手は図面から鞄を作ります。



図面は平面であり鞄は立体です。
その違いが、いろいろな問題へと発展します・・・。







プロトタイプの話 その2

2008-03-21 | フラスコ etc
http://www.k-bagspro.co.jp/


ファーストサンプルを製作する前に
プロトタイプを作るとお話しましたが、
最近この作業が、
ものすごく重要な事なんだと感じます。

車やその他工業製品では、
あたりまえの事なのかもしれませんが、
鞄の業界では、
あまり行われてないような?気がします。

従来の進め方としては、
デザイナーから図面が
回ってきて型おこしをして、
すぐに取り掛かり
鞄のファーストサンプルを仕上げる
という流れが一般的な進め方です。

ファーストサンプル製作後に
その鞄を見てサイズの大きい小さい?、
金具のバランスがいい悪い?
イメージどうり?
イメージと違う?
その他etc・・・。

そして修正が入り
作り直しになります。

昔から感じていた事ですが、
なんか無駄が多い気がします。

サイズやバランスを見るための
ファーストサンプルなら
製作する前に実際に型紙、芯材を利用して、
鞄のかたちにしたプロトタイプがあれば
ある程度のイメージが出来るのでは?

その後ファーストサンプルを製作した方が
より完成度の高いファーストサンプルが出来るのでは?

と考え最近ではプロトタイプを製作するようになりました。

すると・・・。

プロトタイプの話

2008-03-19 | フラスコ etc
http://www.k-bagspro.co.jp/


今回は製品になる前の
プロトタイプの話をしたいと思います。

その前に簡単に製品化までの
流れを説明させていただくと
まず自分の作りたい鞄を想像(イメージ)します。

次にラフスケッチを書きイメージをふくらませていきます。
次にサイズを検討して図面を書きます。
次に図面から型をおこしていきます。
型をおこしたら裁断をして縫製をして鞄にします。

この段階で出来た鞄は
ファーストサンプルと呼ばれています。

このファーストサンプルで何の問題もなく
即製品化になるという事は、ほとんどありません。

通常はファーストサンプルの段階で、
サイズや全体のバランス、芯の具合、強度
製造するうえでの問題点、
その他考えられる問題点を検討して、
修正する部分は修正して、
セカンドサンプルを製作していきます。

セカンドサンプル後、
問題がなければ製品化になりますが、
問題があれば同じ工程を繰り返し
サードサンプルを製作していきます。
それで問題がなくなれば
製品化になります。

ものすごく簡単な説明ですが、
サンプルを作り、修正をして、
そして製品の完成度を高めて製品化になるというのが、
全体の流れになります。

フラスコでも基本的な流れは同じですが、
ファーストサンプル製作の前に
もう一つする作業があります。

それがプロトタイプの製作です。

その話は、また次回に・・・。

ホワイト・デーの話

2008-03-16 | ひとり言・・・。
去年と同じことを
また今年もやってしまいました。

妻にバレンタインのお返しをするのを
忘れてしまいました・・・。

仕事仕事で、完全に忘れていました。

最悪なことに先週末に会社でもらった
バレンタインのお返しを妻と買いに行き
妻のものは当日に自分で選んで買おうと
思っていたのですが・・・。

本当に申し訳ないです。

ありそうでなかった鞄の話 その3

2008-03-13 | ひとり言・・・。
http://www.k-bagspro.co.jp/


だから売場で、
おそろいの鞄が欲しいと思っても
なかなか無いと思います。

同じ工場で同じかたちで
メンズもレディースも
作れる工場がなかなか無いので、
おそろいの鞄が欲しいなと思っても
見つからないと思います。

だからこそ作りたいと思いました。

特に働く女性が持つ本格的な革の鞄て無いよな?
と感じていましたので、
サイズを3種類に分けて一番小さなサイズをつくれば、
女性も持てかな?と思い作りました。

色のバリエーションも
発色のきれいな色を選択しました。

スーツ姿の女性が
フラスコの鞄を持ったら
かっこいいよなと
勝手にイメージをふくらませ作りました。

もちろん男性にも持ってもらいたいのですが、
個人的には、
まずは女性に持ってもらいたいなと思っています。

まずは使用してもらい
そして、気に入ってもらえれば、
彼氏または旦那さんの分も?
検討してもらう・・・。
それが理想かな?(男は、おまけみたいなものですからね・・・。)

そしてカップルまたは、ご夫婦で
おそろいの鞄を使ってもらえたら
とても素敵な事だし
作り手としても幸せを感じます。


ありそうでなかった鞄の話 その2

2008-03-12 | ひとり言・・・。
http://www.k-bagspro.co.jp/


鞄とハンドバックの売場が分かれている様に
製造現場も分かれています。

製造する職人さんも分かれています。

鞄の職人さんは、鞄を作る職人さんで、
一般的には、ハンドバックは作りません。
逆にハンドバックの職人さんも同じで、
一般的には鞄を作りません。

なぜ?と思われるかもしれませんが、
それなりの理由があります。

鞄とハンドバックでは、
ミシンや機械のセッティングが、違ってきます。

使用する糸の太さも全然違いますし、
針の太さも違います。

太い糸に対応するための
セッティングが必要だったりします。

また一般的に鞄は
丈夫さだったり耐久性だったりを求められ
ハンドバックは、ファッション性だったり
繊細さを求められたりします。

求められる方向性が、まるっきり違ったりするので
それに合わせて、作り方も変わってきます。

縫い一つとってみても縫い目の細かさだったり
縫う位置だったり違いがあります。

ハンドバックにはハンドバックの見せかたがあり、
鞄には鞄の見せかたがあります。

それぞれ表現の違いと作り方の違いがあります。


だから・・・。

ありそうでなかった鞄の話

2008-03-11 | ひとり言・・・。
http://www.k-bagspro.co.jp/


3月に入り少しずつ暖かくなってきました。
もうすぐ春ですね。

さて、今回はありそうでなかった?
鞄の話をしたいと思います。

例えば、カッブルで、またはご夫婦で、
おそろいの鞄を持ちたいなと思った事はありませんか?
その場合はどうされますか?

一般的には、お二人で鞄売場へ行きますよね?

鞄売場へ行っていただくとよくわかりますが、
鞄売場はメンズ
ハンドバック売場はレディースと
きっちりと区分けされ線引きされています。

一部の高級ブランドを除いては、
一般的には売場は、分かれています・・・。



はい!そうなんです。

おそろいの鞄が欲しくて
探していてもなかなか無いのです。

存在しないと言っても
言い過ぎでは無いかと思います。

あったらいいのにな?とずっと思っていましたが、
ありそうで無いんですよね。

ずっと不思議?に思っていましたが
それにはそれなりの理由が・・・。

時間のつぶし方?

2008-03-11 | ひとり言・・・。
今週のテーマは「時間のつぶしかた?」という事ですが
僕の場合は、ほとんど職業病なんですが・・・。
男性でも女性でもどのような鞄を持ち歩いているのか?
目で追ってしまいます。
どんな服装に合うのかな?
どんなデザインなのかな?
どんな色なのかな?
きょろきょろしながら目で追ってしまいます。
自分でも嫌になりますが・・・。