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蛇のひと

2011-03-02 | 邦画(な・は)
 蛇のひと


  あらすじ 
とある朝。会社員、三辺陽子が出社すると、社内は大変な
騒ぎになっていた。部長の伊東が自殺したというのだ。
しかも課長の今西まで行方不明だという。陽子はとりあえず
、葬儀の手伝いに行くが、伊東の妻、牧子の口から出てくる
のは、何故か今西の話ばかり。
葬儀の後、副社長から呼び出された陽子は、今西が会社の金
を横領して逃亡した可能性があると聞かされる。しかも、
伊東部長がその証拠を握っていたというのだ。今西が伊東を
殺したのではないか…?
今西の人柄を知る陽子は、あんないい人がそんなことをする
はずがないと思いつつ、会社の命令で今西の捜索を開始する。

【出演】
永作博美、西島秀俊
板尾創路、劇団ひとり
田中圭、勝村政信
ふせえり、佐津川愛美
北村有起哉、奥貫薫
河原崎建三、國村隼
ムロツヨシ、石野真子




  感想  ※ネタバレ注意

「人のセックスを笑うな」の永作博美と「ゼロの焦点」の西島秀俊
共演のサスペンス。会社の金を横領して行方不明になった課長の
捜索を命じられた女性社員が、彼の人間関係を追う中で、予想も
しなかった事実に突き当たる。
“第2回WOWOWシナリオ大賞”受賞のドラマを期間限定で劇場公開。
監督は「重力ピエロ」の森淳一。



「夜に口笛吹くと、蛇が出るぞ。」

余韻に浸れるというか、邦画らしい映画で面白かったです。

部長の自殺を機に行方不明になった西島秀俊演じる課長の今西を
主役のOL・陽子を演じた永作博美が行方を捜すことに。
その今西は、誰が見てもいい人で通っている。そんな今西には横領
の疑いがあった。

今西の行方を捜すために彼の友人から順番に訪ねていくうちに、
今西が関わった人間は、今西の言葉を信じて、それが正しいと思い
行ってきた。しかし、陽子の目から見れば、そんな人たちがどこか
不幸になっているとしか思えなかった。


今西という人間は、いったいどんな人間だったのか。
陽子と同じく観る側は、それが気になって仕方がない。
物語もテンポよく進むし、今西の関わった人間がじわじわと蛇が
食べ物を消化するように不幸になっていたり、タイトルから来る
「蛇のひと」に今西がうまく合い、構成もうまい。

この世の中で、隣りにいる同僚や友人がいったいどんな過去や境遇
で育ってきたのか、深くまではわからないだろう。
そんな彼を追いかけることで、人の言葉が持つ力や人の心に潜む
闇が浮き彫りになってくる。
最後の彼女のお土産が、最大の救いです。

漫画家志望の彼に対して放った陽子の言葉が素晴らしい。




【評価】
 (4点/5点満点中)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かずみ)
2011-03-05 22:49:46
こんばんは~。
永作さんと西島さんが好きなので気になっている映画でした。
見てみたいと思います。
下にあるインシテミルは原作がいまいちでしたが、キャストが豪華なので興味が出てきました~♪
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かずみさんへ (オーナー)
2011-03-07 13:52:53
コメントありがとうございます!

是非、ご覧になって感想を聞かせてください。
俳優さんの演技もテンポもよくて
ボクは面白かったです☆

「インシテミル」はホリプロ50周年の企画で
映像化された映画ですからね。
確かにキャストは豪華でした☆
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