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パーマネント野ばら

2011-02-21 | 邦画(な・は)
 


  あらすじ 
海辺の町にある唯一の美容室“パーマネント野ばら”は、離婚
して一人娘のももを連れて出戻ったなおこと、その母まさ子が
切り盛りしている。
町の女たちはこの店に来ては、恋の悲喜こもごもを語っていく。
まさ子の夫カズオは、他の女の家に入り浸っている。
なおこの友人みっちゃんは、フィリピンパブを経営している。
その夫ヒサシは店の女の子と浮気をしては、みっちゃんに金の
無心ばかりで、ラブホテルから出てきた浮気相手を車で轢き
殺そうとするが、浮気相手をかばった夫とともに重傷を負って
しまう。2人は病院でも罵りあって大暴れするが、みっちゃん
はまた夫の金の面倒を見てしまう。
なおこのもう1人の友人ともちゃんは、ギャンブルに溺れた
あげく行方不明となった夫の身を案じる日々を過ごしている。
なおこは、高校教師カシマとデートを重ねていた。
しかしその恋には、秘密が隠されていた。

【出演】
菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴
宇崎竜童、夏木マリ、江口洋介
畠山紬、加藤虎ノ介、山本浩司




  感想  ※ネタバレ注意

漫画家・西原理恵子による叙情派作品の最高傑作と評される同名
コミックを映画化。高知の田舎町を舞台に、大人の女性の恋心を
描く。
監督は、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八。



高知の田舎で繰り広げられる疲れ切った大人の女性の恋愛を描く
のだが、パーマネント野ばらでは、強烈なパンチパーマのきいた
おばちゃんたちが下ネタを連発するし、菅野美穂が演じるなおこ
の友だちはみんな一見、不幸に見える女性ばかりだ。
そんななおこ自身も、娘はいるのだが夫とは離婚し、実家にいる。

そんなおばちゃんたちの雰囲気からか、映画に流れるコメディ
タッチな雰囲気とは別に、どこかミステリアスな面がチラホラ
と見える。
それがまたラストシーンへの伏線になっているのだが…。



なおこは、高校教師カシマとデートを重ねながらそんな田舎の
女性たちを見下していたりもする。

この映画の内容はどうやら、原作者の人生を反映させたような
映画みたいなのだが、映画の中でも彼女の視点からなのか、
そういった描写が見られる。

しかし、そんななおこ自身が、小さい頃の家族のエピソードで
あったり、高校教師カシマとの恋と母や周りの友達たちに見守
られていたりするのだ。

一見、不幸なラストにも見えるのだが、それでも生きて
いかなければならないという無常さと、狂気さが織り交ざり
麻薬のようなラストは、いかにも邦画らしいというか、好きな
映画ですね。

何よりこの映画で、菅野美穂が良い。
彼女のこの映画での存在感が生み出す雰囲気が、映画の全て
を物語っているように感じました。





【評価】
 (4点/5点満点中)

 パーマネント野ばら HP


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はるママ)
2011-11-11 22:37:01
菅野美穂さんが好きでこの作品を見ました
ラストはやはり衝撃的でしたし、なんだか気分も落ちました(泣) それでも日々を過ごしていく...切ない映画でした
返信する
はるママさんへ (オーナー)
2011-11-17 13:51:28
この映画、お気に入りです☆

おばちゃんたちの下ネタは
中々ハードですけど(苦笑)。
菅野美穂さんの演技が特に良かったです。

ラストは衝撃的でした。。。
それでも生きていかなければならないですものね。
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