



夏休みなのに毎日大学に来ては、部室でたむろしている
「SF研究会」の面々は、大切な部室のクーラーのリモコン
を壊してしまう。翌日、いつものようにメンバーが部室を
訪れると、そこには見慣れない金属製の物体が置かれて
いた。座席とダイヤル、レバーがついたそれは、タイム
マシンのようにも見える。そんなワケない、と言いつつも
「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持って
来よう」と、部員たちは軽いノリでマシンに乗り込むが…?!

瑛太
上野樹里
与座嘉秋
川岡大次郎
ムロツヨシ
永野宗典
本多力 真木よう子 佐々木蔵之介



『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
で実写日本映画の興行記録を塗り替えた、本広克行監督の最新作。
本作品の原作は、98年に同志社大学の演劇サークル内ユニットと
して始まり、00年に現在の形になった劇団「ヨーロッパ企画」の
戯曲。

壊れたクーラーのリモコンのために、タイムマシンをムダ使い
するという究極のおバカSF映画です。
内容が演劇サークルからの映画化だけあって、演劇でも十分
面白い作品なんだろうなって思えました。
映画の方はというと、映画も本広克行監督のテンポの良い
ところや、設定の面白さなどがよくわかって楽しめました。
特に「SF研究会」の瑛太以外の男メンバーのノリがまるで
年ごろのノリで、観ていて飽きなかったし、笑えました☆
途中、タイムトラベルの定義の部分はちょっと小難しいです
けど…。
昨日に帰って壊れる前のリモコン取ってくるのだ!
普通タイムトラベルものって、もっと世界を揺るがす危険
があったりなんですが、今回はリモコンのために何回も
タイムトラベルしたり、それぞれのおバカなメンバーが
足を引っ張りあっていて、本当に面白いです☆
それにタイムトラベルによる異変がずっと物語が始まって
から起きているんですね!
過去から未来まで、すべての辻褄がうまい具合にはまって
いくのは、すっきりするしうまいこと作られてます!
それにしても瑛太と上野樹里のコンビってよく観ますけど
このコンビだいぶ板についてきたというか、きっとこれから
の邦画作品にも、コンビで出てきそうですね。
【評価】



