この集落の神様は小さなお稲荷さん
ここから神様が
御神輿に乗って
集落を経巡るのをお迎えするのが
お祭りのようだ
出店が出るとか
金魚すくいとかそういうのはない
おばさんは
このおみこしを てんのうさまと言って
これを門口でお迎えすることになっているらしく
いつまでも門のところに佇んでいるので
椅子に座れば?というのだが
いらね!
と頑固なんだけどね
見かねて椅子を出した
武蔵も夜帰ってきたら
わたしにおみこし見たか?
と聞くので
多分おみこしを迎えて
ちゃんと神様にいい子いい子してもらったのか?
という意味なのだろう
御神輿は
いつもこの交差点のところのラーメン屋の駐車場で一休みする
写真を撮りに行ったら
顔見知りのおじちゃんが(誰だっけ?)子供たちに配っていた
ガリガリ君をくれた
おばさんは門のところでビールだとかお茶だとか貰った
全然覚えのない人が
まあお久しぶりでしたね
お元気でしたか?
と嬉しそうに声をかけてくれた。
お祭りだと言ってよそ者の私が野次馬をやっているのを歓迎してくれてるんだな
と思ってうれしくて
話を合わせたが
武蔵が畑で働いていると近くの人が氷水をくれたりする
と言ってたので
そこのおうちの人かも と思って
いつもいつもお世話になってありがとうございます
というとそのおばあちゃんは
いえいえとんでもないです
といい奥の道からは若いお嫁さんみたいな人も出てきた
あああ ご近所の人のこともわたしはよくわからん
この集落は
人手も足らず
前はお祭りは二日にわたって行われたが
今は1日だけ
こういうおみこしを担ぐ若者も
多分お祭りのとき担ぎに実家に帰ってくるんだろう
私が子供の時のお祭りは
菅原神社が町の神社だったので
お祭りになると小遣い貰って神社に行くのだが
ほしいものはあまりなく 水中花ってのを買ったことがあるのを覚えている
面白いのは舞台で奉納されるお神楽
これを見るのが大好きで
だいたい神様に奉納される芸能が好きになったのはこれ以来に違いない
私の子供たちがお祭りを楽しんだ小学生時代は
千葉県の浦安の公団住宅で
そこのお祭りは自治会が行った
子供たちは何日も前から太鼓の練習に通って
盆踊りの太鼓をたたくのだ
だから子供たちの体の中には和太鼓のリズムが身に染みていると思う
高校生の時の
文化祭の夜祭では
秩父ばやしの太鼓が鳴り響く生徒作の山車が何台も
校庭中を練り回るお祭りで
花火やら トトロやら猫バスやらのライトアップされたアドバルーンが上がったり
お祭り騒ぎも
若者時代の血をたぎらせたようだよ
下館の方のお祭りは
何日も続くらしい