遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

ゾラ 飽きた

2014-07-07 05:39:04 | 外国の本

目がよく見えないせいかもしれないが

居酒屋をこれ以上読み進める気が失せた

主人公の洗濯女の二人の夫が

全く働かずもっぱらそのの彼女に寄生して

飲んだくれているのが延々と続く

やがて 洗濯女も酒におぼれて野垂れ死にしていく話らしいけれど

どうも 酒のみのことが理解できない

男たちが何で働かないのか理解できない

必然性が見えないのだ

ゾラは結局人間の暗黒の部分を描いて名を成した人なのだろう

この居酒屋が出世昨だというけれど

この職人の世界は

稼ぐに追いつく貧乏なし の世界のようだけれど

もう仕事を放り出している男たち

そんな奴らの面倒見ることないだろうと思うがね

ナナというのは 女優から高級娼婦になった女の話

これもあまり関心持てなさそう

だいたい今は稼ぐに追いつく貧乏神の世界だし

だから ジェルミナールの世界はリアルに感じたけれど

ま 酔っ払いを父に持った身としては よっぱらいの描写が

なんかなあ

なのだ

それで思い出した

私が小学校時代近所で有名な酔っ払いが二人いた

ひとりは私の父でもう一人は酒屋のおじさん

なにしろ酒屋だからね お酒があるからこのおじさんは常に酔っぱらってた

働いてお店を切り盛りしてるのはおばさんだった

他人の私から見ると

だらしなく酔っ払っているだけのおじさんは理解不能だった

なにしろ 私の父は酔いがさめると 

壊したい家を(勤勉に)修繕し 

わたしとも遊んでくれたし(遊び過ぎ!)

それなりにちゃんとしてた

でもそこの息子とは 酔っ払いの親を持つ

悲しい子供同士で仲良しだったのだ

思えば私の初恋の子はその子だ

だからゾラ自身は酔っ払いを家族に持つことの意味が

ちょっとな なのかも

私が傍目でおじさんを見るようなまなざしだな と思った

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