屋根まで完成したら、すぐにでも塗装したいところですが、少し考えました。
機関庫の側板には補強のつっかえ棒がたくさん並んでいます。つっかえ棒は古レールでつくられているので、是非再現したいところです。しかし16番のレールはもともとオーバースケールなので、そのままでは使えません。やむを得ず、Nゲージの細めのフレキシブルレールの引き抜きを使うことにしました。所定の長さに糸のこで切り出し、図面に合わせて、曲げてあります。
問題はもう一つ。側板はSTウッドで、レールは金属なので、その接着をどうするのかということです。この組み合わせなら通常はエポキシ接着剤を使うところですが、はみ出しの処理に苦労しそうなのと、塗料ののりが今ひとつなのでやめにしました。で、結局、安易に瞬間接着剤となったわけですが、ご存じのように瞬間接着剤は衝撃に弱いので、簡単に取れてしまう恐れがあり、こんな出っ張りのある部分なので、取扱注意となってしまいました。実際、このあとの作業中に何回か取れてしまいましたが、瞬間接着剤の気軽さで、修理はかえって迅速に行えました。エポキシを採用したら、修理に汗をかいていたでしょう。
そうです、この修理を予想していたので、塗装してからの取り付けでは、修理が大変になると思い、先に取り付けることにしたのです。
とにかく、取り付けてずらっと並んでいるつっかえ棒の図で、また悦に入ったのは言うまでもありません。こうして喜ぶと、しばらく眺めて工作が数日から数か月も止まるという、困った癖がいまだに直りません。まあ、仕事じゃないんだから、先を急ぐ理由もないのですが、少し焦ったりします。
でも、実物の写真と見比べると、まだ太いような気もします。むしろ思い切って真鍮角材にしてしまったほうがよかったかな?