北海道型鉄道模型を楽しむ

北海道の鉄道大好きな車両掛がノンビリとやってる、夕張鉄道を中心とした鉄道模型製作のブログです。(旧 夕張炭鉱鉄道の建設)

機関庫の製作(その4)

2010-05-27 23:27:05 | ストラクチャー

屋根まで完成したら、すぐにでも塗装したいところですが、少し考えました。

機関庫の側板には補強のつっかえ棒がたくさん並んでいます。つっかえ棒は古レールでつくられているので、是非再現したいところです。しかし16番のレールはもともとオーバースケールなので、そのままでは使えません。やむを得ず、Nゲージの細めのフレキシブルレールの引き抜きを使うことにしました。所定の長さに糸のこで切り出し、図面に合わせて、曲げてあります。

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問題はもう一つ。側板はSTウッドで、レールは金属なので、その接着をどうするのかということです。この組み合わせなら通常はエポキシ接着剤を使うところですが、はみ出しの処理に苦労しそうなのと、塗料ののりが今ひとつなのでやめにしました。で、結局、安易に瞬間接着剤となったわけですが、ご存じのように瞬間接着剤は衝撃に弱いので、簡単に取れてしまう恐れがあり、こんな出っ張りのある部分なので、取扱注意となってしまいました。実際、このあとの作業中に何回か取れてしまいましたが、瞬間接着剤の気軽さで、修理はかえって迅速に行えました。エポキシを採用したら、修理に汗をかいていたでしょう。

そうです、この修理を予想していたので、塗装してからの取り付けでは、修理が大変になると思い、先に取り付けることにしたのです。

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とにかく、取り付けてずらっと並んでいるつっかえ棒の図で、また悦に入ったのは言うまでもありません。こうして喜ぶと、しばらく眺めて工作が数日から数か月も止まるという、困った癖がいまだに直りません。まあ、仕事じゃないんだから、先を急ぐ理由もないのですが、少し焦ったりします。

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でも、実物の写真と見比べると、まだ太いような気もします。むしろ思い切って真鍮角材にしてしまったほうがよかったかな?


機関庫の製作(その3)

2010-05-27 00:54:58 | ストラクチャー

小屋組み全体には真鍮のアングルをかぶせて固定しました。アングルの上が屋根の峰の位置になります。本来なら角材を一本、小屋組みのてっぺんに通すのですが、それだとせっかく作った小屋組みに欠き取りを作らなければならず、それが面倒なので、アングルでエイヤッ!と瞬間接着剤で付けてしまったのです。大事なところになると、一気にズボラになる悪い癖です。

とにかく、屋根組ができたので、屋根をのせることになりました。屋根の基本構造はいさみやの車両工作用方眼紙です。鼻隠しはSTウッドの帯板を使っています。屋根の頂上には延々と続く煙り出しがありますが、これの屋根も同じ構造です。煙り出しの側面は1.5角材で組んだ枠組みにSTウッドの板を斜めに並べて表現しています。

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金属の煙突の傘はエコーの機関庫用煙突のパーツを使いました。本体の煙突はパーツでは長さが足りないので、別に6ミリ真鍮パイプから切り出しました。6本も立てるのでにぎやかなものです。わきの張り出し室の煙突はモルタル製なので、角材をサーフェイサーで固めてモルタルのような質感を出して、頂上の雨除けのアーチはプラ板を曲げて作りました。

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いつもなら、この屋根の方眼紙にカッターで筋目をいれてトタン板を表現するのですが、この機関庫は長年の風雨にさらされた結果、傷んでしまい、張り出し室の一部を除いて、上から一面にトタン波板が葺かれています。そこで、これを表現する必要があるのですが、これは訳あって塗装の後の工程になることになったので、今はこのままとしました。

ちなみに、屋根をかけたあとの庫内の様子をお見せします。二線の庫内線の間に並ぶ柱は、珍しく丸太なのです。手抜きなのか、雰囲気を追求したのか、今となってはわかりませんが、とにかくストラクチャー工作では珍しいヒノキの丸棒を利用して作りました。

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庫内なんて省略してしまうところですが、実は貴重な実物の写真が公開されていまして、無視すると色々多方面からご指摘がありそうで、それが怖いばかりに言い訳のために作ってしまったのです。ハイ!私は小心者です。

でもこうして、「錯綜して見える小屋組みの下に、居並ぶ柱の列の向こうに小さな引き戸が見える」図なんか見ていると、ぐっと来てしまって、「いやー、模型はいいなー」なんて…、完全な自己陶酔です。

いやいや、模型製作なんて、所詮、自己陶酔。そう思って模型をいじっていると、気楽にどんどん楽しめたりします。むー、今夜はビールでも飲んで寝るとしましょう。