[CD情報]
Philipsより出版
CD番号:PHCP-10514
録音:1988年5月
指揮:ベルナルド=ハイティンク
演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
[収録曲]
交響曲第5番 嬰ハ短調
第1楽章 - 「葬送行進曲(威厳ある歩調で、厳格に、葬列のように)」
第2楽章 - 「嵐のように激動して、最上の激しさをもって」
第3楽章 - 「スケルツォ(力強く、速すぎずに)」
第4楽章 - 「アダージェット(非常にゆっくりと)」
第5楽章 - 「ロンド・フィナーレ(アレグロ)」
【コメント・感想】
グスタフ=マーラーは1911年に51年間の生涯を閉じるまでに、9曲の交響曲と、いくつかの歌曲などを残しました。特に交響曲は、演奏をするのに大編成のオーケストラが必要で、演奏も困難なのですが、彼の死後、一番弟子であった指揮者・ブルーノ・ワルターが、機会があるごとに演奏会で積極的に取り上げてきました。しかし、1933年のナチス政権の樹立により、ヨーロッパの音楽会では、ユダヤ人音楽家の作品は演奏を全面的に禁止され、マーラーの作品も演奏されなくなってしまいます。それが今ではテレビでもBGMで使用され、演奏会でも盛んに取り上げられるなど、人気を博しています。
マーラーの交響曲は、とにかくスケールがデカイのが特徴です。しかし、集中して聴いてみると、心のそこから激しく沸き起こる感情が、他の交響曲に比べてとても強いのが私の率直な感想です。演奏にはかなり困難を要しますが、いつかはやってみたいですね。
にぎやかな曲のほうが好きな私は、やはり怒涛のごとく盛り上がる部分が好きですが、各楽器が「裸のソロ」で出てくるところや、弦楽器が歌うところも大好きです。
圧巻はフィナーレでしょう。特に、一筋の光がさしたようなホルンのソロとファゴットのパッセージから始まる序奏・・・そして終結部の金管楽器のコラールは、もう鳥肌ものです。
この曲は先輩にいただいたもので、今回の紹介はそのアルバムなのですが、すっきりした無難な演奏です。この曲を好んで聴きまくっていたときはちょうど、チョン・ミョンフン指揮のロンドン交響楽団がマラ5を引っさげてやってくる!という時期だったことを思い出します。
迷わずこれを買え!という程度のオススメではないですが、買って損はないです。
Philipsより出版
CD番号:PHCP-10514
録音:1988年5月
指揮:ベルナルド=ハイティンク
演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
[収録曲]
交響曲第5番 嬰ハ短調
第1楽章 - 「葬送行進曲(威厳ある歩調で、厳格に、葬列のように)」
第2楽章 - 「嵐のように激動して、最上の激しさをもって」
第3楽章 - 「スケルツォ(力強く、速すぎずに)」
第4楽章 - 「アダージェット(非常にゆっくりと)」
第5楽章 - 「ロンド・フィナーレ(アレグロ)」
【コメント・感想】
グスタフ=マーラーは1911年に51年間の生涯を閉じるまでに、9曲の交響曲と、いくつかの歌曲などを残しました。特に交響曲は、演奏をするのに大編成のオーケストラが必要で、演奏も困難なのですが、彼の死後、一番弟子であった指揮者・ブルーノ・ワルターが、機会があるごとに演奏会で積極的に取り上げてきました。しかし、1933年のナチス政権の樹立により、ヨーロッパの音楽会では、ユダヤ人音楽家の作品は演奏を全面的に禁止され、マーラーの作品も演奏されなくなってしまいます。それが今ではテレビでもBGMで使用され、演奏会でも盛んに取り上げられるなど、人気を博しています。
マーラーの交響曲は、とにかくスケールがデカイのが特徴です。しかし、集中して聴いてみると、心のそこから激しく沸き起こる感情が、他の交響曲に比べてとても強いのが私の率直な感想です。演奏にはかなり困難を要しますが、いつかはやってみたいですね。
にぎやかな曲のほうが好きな私は、やはり怒涛のごとく盛り上がる部分が好きですが、各楽器が「裸のソロ」で出てくるところや、弦楽器が歌うところも大好きです。
圧巻はフィナーレでしょう。特に、一筋の光がさしたようなホルンのソロとファゴットのパッセージから始まる序奏・・・そして終結部の金管楽器のコラールは、もう鳥肌ものです。
この曲は先輩にいただいたもので、今回の紹介はそのアルバムなのですが、すっきりした無難な演奏です。この曲を好んで聴きまくっていたときはちょうど、チョン・ミョンフン指揮のロンドン交響楽団がマラ5を引っさげてやってくる!という時期だったことを思い出します。
迷わずこれを買え!という程度のオススメではないですが、買って損はないです。