暁に咲く幻の花

花が咲くように生きていきたいな。日々のあれこれ、嬉しいこと楽しいこと好きな人のことを、花や自然にことよせて綴ります。

十二国記 待ってて良かった

2019-12-28 21:16:37 | ライフスタイル
昨年はアルスラーン戦記完結をあらゆる意味で泣きながら読みましたが、今年は18年ぶりに小野不由美先生の「十二国記」シリーズが刊行されて喜びの涙で読み終えました。

新作『白銀の墟 玄の月』全四巻です。
小さかった泰麒がこんなに凛々しく、しかも蓬莱(日本)での辛かった日々を耐え抜いた鋼の精神力を武器に行方不明の泰王驍宗を探し、荒れ果てた戴国を救うために戦うなんて。



号外が本屋にありました🎊

私は1991年から読み始めた読者ではなく、2002年〜2003年にNHKでアニメ放送された時に本屋に既に山と積まれていた既刊本を集め始めて一気に虜になりました。

『月の影 影の海』の上巻では、いきなり高校の教室に現れた金髪の景麒により慶国の王だと言われた陽子が異世界に連れて行かれて、なのに肝心の景麒はいなくなり、たった一人でとにかく歩きだし、言葉は通じても、それが何を意味するかわからないから、騙されて売られそうになり、持たされた剣からは蒼猿の幻影が現れて絶望的なことしか言わないし、絶望的な映像を見せる。はっきり言って読むのが辛くなるような上巻。
下巻で楽俊の登場でどれほど癒やされたか…
異世界に飛ばされて苦労して、人を信じられなくなった陽子が楽俊により再び信じる心を取り戻して、景麒が実は慶国の麒麟で自分は正真正銘の慶国の女王で、日本に戻れば慶国は荒れ果てると知り、隣国の同じく日本生まれの延王と延麒の力を借りて女王として立った時は感動しました。

麒麟と王が交わす誓約。
王以外に跪くことは出来ない麒麟が足元に平伏し、二人が交わす命尽きるまでの誓い。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げます」
「許す」

もうどの国の王と麒麟でも(男性の王と雄の麒、女王と雌の麟でも)このシーンは大好きです。
二人で国を作って行くんだから正しく求婚の言葉みたい。

そんな誓いを交わした王と離ればなれになってしまった泰麒。
麒麟である証の角を切られて、蓬莱に行ってしまい、再び帰って来ても麒麟としての能力を失ったままで王気を感じて驍宗を見つける事も出来ず、一体戴国はどうなるのか長い間続きを待っていましたが、待っていた甲斐がありました✨

まだ読んでいない方の楽しみを奪うことは出来ないから多くは語りません。
勿論そんな力量も私にはないので、沢山の方がブログに書かれていらっしゃるし、本のレビューなどお読み下さい😊
『魔性の子』は未読の方はちょっと覚悟して読んで下さいね。描写が少し残酷なシーンがあるので…



陽子の活躍も読みたいなぁ。短編集で読めるかな。
延王尚隆と奏国の第二公子利広も好き。犬狼真君更夜も😄

『図南の翼』はこの一冊で映画が出来る名作ですよね。

『白銀の墟 玄の月』の後書き「戴史さく書」に書かれた部分も読みたかったけど、驍宗様と泰麒の歴史はきっと長く素晴らしいものだろうと思います。

最後に『華胥の幽夢』で語られた
「責難は成事にあらず」は小野不由美さんの作った名言の中でも1番好きな言葉です✨

シリーズ累計1200万部を越えた大作、拙い文章でお恥ずかしいですが嬉しくて書いてしまいました。
読んで下さりありがとうございます。



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