暁に咲く幻の花

花が咲くように生きていきたいな。日々のあれこれ、嬉しいこと楽しいこと好きな人のことを、花や自然にことよせて綴ります。

月9『ラヴソング』最終回 私的感想 呆然唖然

2016-06-13 22:51:18 | シンガーソングライター
全10話。月9『ラヴソング』予想を上回るとんでもない終わり方をしてくれました。(後述ね)
視聴率変遷 10.6→9.1→9.4→8.5→8.4→6.8→6.8→7.4→8.0→?
です。
最終回だけ観た方も結構いるみたいだからどうなるかな。
まぁ、そんなの些細なことです。
驚愕のラストですから。

さて最終回冒頭、真美ちゃん夫妻がさくらちゃんのために手術日よりも前に変更してくれた結婚式&披露宴に出席してスピーチ&歌うために気持ちをほぐすためか湖の桟橋でギターを片手に神代と話すさくらちゃん。


さくら「声が出なくなる前に言えなかったこと言っていい?」
神代「弱気じゃない?」
さくら「カッコイイ」
神代「いいね。そういうのもっと言って」
笑うさくら。
「おはよう」「おはよう」「おやすみ」「おやすみ」ギターの旋律に乗せて歌で会話をする二人。
「行ってきます」「いってらっしゃい」娘が旅立つのを送る父親みたい。
そこに派手な羽織り袴をきた空一が二人を呼びに来ます。

空一に手を引かれながら会場に向かうさくらの後ろから付いていく神代。
真美さんの結婚式はガーデンウェディング。
晴れた空に風が気持ち良さそう。
アットホームな雰囲気の披露宴でも、吃音のさくらちゃんがスピーチをするのはとても勇気がいるみたい。
中々声が続かないさくらちゃんを助けるために神代はギターを奏でます。「傍にいるよ。頑張れ」と伝えるように。
その気持ちがさくらちゃんに通じたのか、何とかスピーチを始めるさくらちゃん。
始めは真美ちゃんの悪い点を話して真美ちゃんを怒らすけど、ちゃんと良いところも話して、大切な大切な親友のために
「言いたいことは全て歌に込めました」
と主題歌『soup』を神代のギターで歌います。
なのにいきなり空は雲行きが怪しくなり、降り出す雨。おまけに雷まで。
急いで建物に入る列席者さんたち。
神代は畳んであったテーブルクロスを取りさくらちゃんに被せて、守りながら雨の中を走る。そしてCM。

なんで雨。せっかくの披露宴が~。
しかもその後披露宴のシーンはなく、『soup』も聞けなかった。あんな演出必要なのかな?
聴きたいなら買えってこと?

とりあえず結婚式の三人

夏帆ちゃん綺麗。

真美と健太の結婚式が終わって、後日増村医師(田中哲司さん)から手術の説明を空一と聞くさくらちゃん。
手術は4時間程度。腫瘍だけじゃなく声帯全摘出になるかもしれないと聞いて手術同意書にサインが出来ないさくらちゃん。
とりあえず病室に行き、付き添いの真美ちゃんも空一も励ますけど、暗い表情のまま。
「サインをしないんだ。このままじゃ明日の手術は無理かもしれない」と神代に電話する増村。
病院に駆けつける神代に空一は「さくらはまだ心の準備が出来ないんだ。1日2日延ばせないかな」と縋るように聞く。
神代は「だめだ。」と一蹴する。

そして、二人きりにして欲しいと真美と空一を病室から出し、空一が病室に持ち込んだギターを抱えて、さくらちゃんのベッドサイドの椅子に座る。
神代はギターを弾く。曲は『500マイル』
さくらちゃんが初めて神代の前で歌った歌を優しく歌うましゃ。
うわー!中々いい。ましゃの『500マイル』生で聴きたい!

聴いていたさくらちゃんは、こらえきれずに「歌いたい」と泣き出す。
神代はギターを置き、ベッドに座って泣くさくらの肩を抱き寄せる。
「歌うために手術を受けるんだ。明日の手術は歌うための手術なんだから」と広い胸にさくらちゃんを抱きしめる。

抱きしめながら「一緒に歌おう」と励ます神代。
まるで自分にも言い聞かすように。

これが20歳も離れていなかったら、ドキドキなシーンだったのに。
やっぱり父娘にしか見えない。ドラマに出るならドキドキくらいさせてよ、ましゃも脚本家もわかってないなぁ。月9だよ?

手術当日、気もそぞろな神代。
心配しなくても、手術は呆気ない程上手くいき、声帯をほぼ無傷のまま腫瘍は摘出出来ました。
伏線は何だったんでしょう。あれだけさくらちゃんや視聴者を脅したくせに。

いつものお店でメンバーたちも手術の成功を祝う。
夏希さんは「広兄、色んなリハビリがあるから大丈夫。すぐ歌えるようになるよ」とフォロー。最初の優しいお姉さんに戻りましたね。
話すことも中々出来なかったさくらちゃんを思いだして、マスターは呟く。
「あの子がお前を変えたと思ってたら(音楽に引き戻した)、お前があの子を変えたんだな(歌いたくて手術するくらいに)」

神代は空一やメンバーに『soup』を教え、バンド曲にアレンジする。菅田くんは歌も上手でした。
またメンバーたちは曲を作曲し、さくらちゃんに歌詞をつけて貰おうとする。無事退院したら贈るために。

退院当日。復活(普通は快気お祝いだけど)を祝うためにお店を貸切にして、空一はケーキを作ったりそれぞれがさくらちゃんのために張りきっていました。
迎えに行かなかった空一を責めると彼は少しむくれて反論する。
「だってあいつ、病人扱いするなって怒るから」
「そりゃ元気な証拠だ」と笑うみんな。
店に集まってくる仲間たち。
さくらちゃんは真美ちゃんが19時に連れてくることになっています。
妙に熱いテンションになってる神代は「音合わせするって言ってるだろ。この素人共が!」と失礼な発言をするけど、みんなは許して練習する。「素人」は最終回にましゃが何回か使ってました。
自分はカリスマ設定だし、事実ましゃはミュージシャンだけど周りを「素人」呼ばわりしてまで「玄人」な神代にする必要ないよね。
また炎上しちゃうよ。

せっかく神代や空一が張りきっていたのに、さくらは店に現れませんでした。
現れないどころか、家からも出て行き失踪してしまう。
真美は神代に怒りをぶつけます。
「あの子は失恋すら出来なかった。何でちゃんと捨ててあげなかったの!」
まぁ、そうなんだけどね。神代は恋愛対象に見れないと言ったよ。
音楽だけが二人を繋ぐと。


失踪中のさくらちゃん。思い出の場所へバイクで来た。

さくらちゃんがいなくなって荒れている神代はお酒で酔ったまま夏希さんの家へ。
夏希さんはノンアルコールのビールを神代に渡す。これ以上呑んだら体に悪いもんね。
神代は夏希さんの前では弱音をはける。
「俺が音楽をやるためには佐野さんの歌声が必要だったんだ…」
「音楽をやれたのは佐野さんがいたから…」
ここで、いきなり夏希さんがとんでもないことを言い出しました!

「広兄はさくらちゃんに恋してたんだね」
「…そうだよ」←はぁ?いつそんな描写があった!
「認めるの!合格!良かった~お姉ちゃんも喜んでるよ」
春乃さんが神代がさくらちゃんに恋して音楽を始めたことを喜ぶの?しかも神代はさくらちゃんがいなくなって、音楽活動がまた出来なくなるかもしれないのに。
夏希さんは神代を励まし続ける。
「広兄、音楽は逃げて行かないよ」
神代は苦笑し「お前って本当、可愛い奴だな」
「知ってるよ」
夏希さんは平然と笑顔で言う。
気が済んだら帰れと神代に言うけど、一人になりたくない神代はソファーにダイブして寝てしまう。

早朝、朝の眩しい光の中、夏希は神代がまるで教会から流れるパイプオルガンの聖歌のような優しい曲を弾いている姿を後ろから見つめる。神代は無言のまま、ピアノを弾き続けていました。
さくらちゃんに届くように。また春乃さんにも届くように(かどうかは勝手な私の妄想です。)

どんな最後にしたいのかさっぱりわからないまま、
物語は2年後になってました。
ONE-PIECEですか!! 
何でドラマって行き詰まると〇年後とかにするんでしょう。
神代は音楽を続けていて、シェリルさんに新しい曲『730日』(さくらちゃん失踪から2年後だから?)を作りレコーディングをしようとするけど、やる気のないシェリルさん。
「何かお気に召さないようですね」と聞く神代にシェリルさんは床に座りながら「聴かせたい人のために曲作ってるんでしょう?」 
(私のために作った曲じゃないじゃん!そんなの歌う気にもなれないわって感じ) と核心をつきます。  

クライマックスなのに夫が帰って来て(タイミング悪いなぁ)、何分か見れなかったんですが、神代はさくらちゃんを捜してました。
海辺の街にさくらちゃんが居たらしく、勝手に家捜ししてさくらちゃんの私物をあれこれ触る神代。
不法侵入だし、それだけみたら泥棒みたいな姿でした。
もう一度ビデオ見て確認しないといけないかな。

遂に一人で野外ステージで路上ライヴをしているさくらちゃんを見つける神代。

ついでにさくらちゃんの傍には空一もいました。
やはり幼なじみで付き合う方がこの話では自然ですね。
スマホを取りだして話す(聞き逃したから相手は誰かわからないけど、弦巻さんかな?夏希さん?)
「佐野さんはまだ歌っていたんだよ。引退なんかしていない。
まだ現役なんだ」

何時間その場にいたのかとツッコミたいくらい神代はさくらちゃんを見ていて、いつしか辺りは夜になりイルミネーションが輝く中、さくらちゃんの歌を沢山の人が聴いていました。
少しハスキーなさくらちゃんの歌声。柔らかい声。
階段に座って聴いている神代にさくらは気付かないまま、ただ歌う。伝えたい心を歌う。
やがて、さくらちゃんに自分はもう必要じゃないことを悟った神代は立ち上がり、その場から去っていく。
このシーンで21時49分。
最終回拡大バージョンだっけ?と確認する暇もなく、去っていく神代の横にスタッフやスポンサーのテロップが流れていきました。
え?え?何これ!
いやいや、こんなラスト有りですか?と戸惑う私を置き去りに、月9『ラヴソング』は神代失恋エンドルートで終了。
一緒に見ていた小学三年生の娘も「何コレー!」と故松田優作さん並に叫んでました。娘よ、ママも同感だよ。
全10話で別に打ち切りでもないのに、打ち切り感満載のラストでした。どっかで脚本が変わったらしいから打ち切りみたいなものかな?さくら❤神代というロリコンだけは嫌だという多数の視聴者の意見で話が大幅に変わったのか。

「さっぱりわからない」by湯川

どこにラヴがあったのかな。タイトルがラヴソングの意味あるの?
最終回のさくらちゃんの行動は特に酷い。
入院中あんなに親身にしてくれた真美さんや空一や手術してくれた増村医師、復活祝いをしようとしてくれたみんなに一言の御礼もなく失踪。
咽の腫瘍もなくなって、思う存分歌えるようになったら過去を全部捨てて、私は一人でも歌って生きていけるって自信満々で路上ライヴして私ってカッコイイと自分に酔っている。
それがあなたのやりたい道なの?
歌う道へ導いた夏希さんやギターを教えて一緒に曲を作った神代の気持ちを考えもしないのかな?
月9ヒロインの行動として過去1番と言っていいほど共感出来なかった。
まるでオペラ座の怪人みたいな神代広平さん。
歌を教え音楽を教えたのに、神代を捨て若い男と逃げていくヒロイン。

リハビリシーンもなく、病気設定なんていらなかったよね。
もう、いっそ手術を無事乗り越え、真美さんの結婚式のシーンで歌って終わってくれたら良かったのに。
10話見続けた甲斐がないドラマでした。

はっきり言って藤原さくらのPVドラマです。


7月11日 新月9『好きな人がいること』
桐谷美玲
三浦翔平
山崎賢人
野村周平


『ラヴソング』お疲れ様でした。







読んでくださりありがとうございます。