狭山つづき

わたし、きょうは大変見やすいお席でした。
ちょうどわたしの列から高くなっていたので、背の高いわたしは、頭ひとつ飛び出るみたいな感じでした。

最初のご挨拶では、いつものように年金の話をして、
自分のこと「年金歌手」だって。

きょうは新曲の出だしもばっちりでした。
MＣでは、いろいろ言ってたけど、
やはりタイガースのメンパーネタがおもしろかったです。
サリーは、努力家。この前のときも、最初はシーサイドバウンド歩いてたけど、だんだん跳ぶようになったって。
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あの、歩くときのステップがなんとなくサリーの歩き方に似てて笑える～。

サリーはね、昔（ファニーズの頃かな？）、みんなお金がないときに、帰る方向が同じで、電車がなくなったりすると、ジュリーといっしょにタクシーに乗るんだけど、途中でジュリーを下ろして、サリーがうちまで乗って帰って、親を起こしてお金を払ってもらってたんだって。

トッポのしゃべり方を真似するのもいつもおかしいけど、きょうは特に、アクセントのない
高い声でやってて、おもしろかったです。ジュリーいわく、「渋谷の若い子みたいな話し方」だって。もともとは関東の北の方の人たちの話し方だとか言ってました。

こんどはサポートメンバーなしで、５人だけで演奏するという話で、タローとピーとサリーは最初は反対したそうです。トッポは「当たり前じゃん」って感じだったとか。
まぁ、できなければ、またサポート入れればいいし、って、ちょっと笑ってました。
「いやいや、いろんな場合を考えとくのがプロですから」だって。

こんどのタイガースをやるにあたっては、みんなが素敵に見えたらいい、自分はもういいって。
自分はこうして、ひとりでもやる場所があるんだし、これからも沢田研二としてやっていくわけだから、って。
いや、他の人もやってるんだけど、タイガースは、やはり大きなところでやれるから、って。
タイガースなら、やりましょうといってくれるところがあるけど、「僕ひとりならどうですか」って言うと、うーん、って感じで、仕方ないけど、痛し痒し、なんて言ってました。

それから、タイガースの他の４人はもともと友だちで、自分だけ違うから、ときどき、自分はそこにあないんだけど～ってことがあるそうです。
タイガースのメンバーはみんな幼馴染みで、とか言われると、ドキッとするとか。
みんな年取って、忘れてることが多くて、かつて上京したときの話が、「沢田が引っ張ってきた、とか、沢田についてきてよかった」なんて話になってるようです。
当時は自分に発言権なんてなかったし、決まったから、と言われて、はいそうですか、という感じだったから、自分が引っ張ってきたなんてことはないですよ、と。

売れなくなって、テレビにも出られなくなって、でも、テレビに出てる人たちやヒット曲がある人たちはほんの一握りだと気づいた。
還暦のとき、もうこの後は懐メロ歌手でいいと思ってたら、また人気が出てきた。でも、これからはだんだん自分の行動範囲を狭めていって、ぶつっと終わるのは嫌だから、老人らしくだんだん狭めていく。
みなさん、わたしの歌手生活の末路を見届けてくださいって。
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やはりタイガースが終わったら、だんだん活動は少なくなっていくのかな。
末路、ってことばがすごく寂しく感じてしまいました。