たまには大人

ゆうべは彼がお仕事で外へ出かけ、ちょっと遅くなると聞いてたから、
ひとりでゆっくり
ドリフの番組で、ジュリーの昔映像でも見るかな
、と思ってのんびりしていたら…

18時半ごろ、彼から。
「一件行くとこキャンセルになった。もうじき仕事終わるからデートしようか〓」

ホント って喜ぶわたしに
「そういえばおまえ、きょうはジュリーがテレビに出るとか言ってたな。うちにいたほうがいいか それならオレうちに帰るけど」


なぁに もしかしてイジワル

行く～ ジュリーは録画したらいいもん

ってわたしが言ったとたん、うれしそうな彼。

「じゃあ、オレ7時半ごろ行くからな、いつものとこで。慌てなくていいからな、転ぶなよ」

こういうときの彼は、ちょっと気分がブルーなの。なんかおもしろくないことがお仕事であって、わたしのこと、ちょっと 試しちゃったりして…。
かわいいんだから


ジュリーの録画はもともとセットしていたから、髪のリボンを変えて、
彼が好きなちょっと細身に見えるワンピに着替えてお出かけ

いつもの待ち合わせ場所に飛んでった

わたしがクルマに乗ると彼は「まずごはん食いに行こ」ってわたしの行きたいとこも聞かずにさっさとクルマ走らせる。
やっぱりちょっとブルーだなぁ
普通なら「なにが食べたい〓」って聞いてくれるもん。

こういうときはなんにも聞かない、なんにも言わなくていいからゆったりしてほしい…。

お店に入り、
彼は、椅子に座ってタバコを一本 ちょっとため息…。う～ん、ちょっと重症

少ししたら彼がぽつりぽつりと話し始めた。
でも途中でやめちゃうの。
「ごめん、オレ最低だよな。おまえに仕事のグチなんか言って…」

そんなことないよ
わたしにだから話してくれるんでしょ。
わたしはあなたみたいにアドバイスなんてあげられないけど…。


また話してくれた。わたしは相変わらず聞くことしかできないけれど…。
ひととおり話したらさっぱりしたのか、いつもの大人の彼。

「さ、もう辛気臭い話は終わりっ さ、食おう」
まっすぐは帰らずに夜の街をドライブして帰った。

おうちに帰ってお風呂の用意をしてたら、彼がその間にジュリーの録画をチェックしてくれてた。
「ちゃんと入ってるぞ」

「見るか」

いい。テレビいらない。 こういう日はちょっと静かに過ごしたいだろうし。
「おまえ、きょうはちょっと大人だな」

たまにはね いつもいつもわたしが聞いてもらってるばかりだもん


ってわけでジュリーはまだ見てません。
でもいいの、きょうは祭日でお休みだから、もう少し大人のゆかりんでいよう