きっとそいつは小説家。その390 。

『目撃の樹』

棗 宝石は心貧しき人で
樹木の名前など何一つ知らない。

だが、そんな棗でも気になる樹が目黒の神社にある。

おそらくは東京大空襲を経験したその樹は、何処か人間の骨に似ている。

棗 宝石は樹木の名など
一つも知らない。

だからその樹を

目撃の樹と呼んでいる。

きっとそいつは小説家。その389 。

ずじゃじゃじゃ～あん。

久々登場、一年戦隊
365レンジャー
3・9 感謝レンジャーだ。

みんなあ。
今日が『ありがとうの日』だって知ってたかい？

もちろん語呂合わせだけどさ

こんな語呂合わせなら
いいんじゃないかい。

さあ もっともっと
感謝だよ。

きっとそいつは小説家。その388 。

『悪魔屋』

悪魔屋は悪魔を商売にしているのではない。

悪魔を売っているのだ。

大概女性が買っていく。

きっとそいつは小説家。その387 。

『無知屋』

無知屋は無知を売る。

だが知らなければ

知らないとは言えない。

そういうものなのだ。

きっとそいつは小説家。その386 。

『ターミナル列島』

2013年

ついに日本は

世界から 史上初の

ターミナル列島に認定された。

訳すならそのまま

終わっている島である。

きっとそいつは小説家。その385 。

『すぅ ぱあまん』

知る人ぞ知る日本生まれのスーパーヒーロー。

一説によると
新春かくし芸大会に務めるま ちあき氏がその正体とか。

映画化して欲しいなあ。

きっとそいつは小説家。その384 。

『荒野のスーパーマン』

赤いマントを翻し
スーパーマンが行く。

馬に揺られて
無法者ひしめく
西部の荒野を行く。

だが 馬としては

「いいから飛べよ」

「何の為の胸のＳマークか？」

と 言いたくもなるのであった。

きっとそいつは小説家。その383 。

『謎』

世の中には謎がある。

その謎の招待が

一度の謎なのだ。

きっとそいつは小説家。その382。

『えっ』

小田急線向ヶ丘遊園駅では電車が来るお知らせに ドラえもんのテーマソングが流れる。

ある日 向ヶ丘遊園で電車を待っていた。ドラえもんのテーマが流れ出す。

線路を「のび太く～ん」と言いながら、ドラえもんが走って来た。

で どうしろと？

きっとそいつは小説家。その381 。

『うるうの日に』

今日は4年に一度の日だ。

それでも世界中で

500万人の人が

誕生日を迎える。

4年に一度きりの誕生日。

だが毎日が人生で

ただ一度切りだ。

毎日が誕生日。

4年に一度のこの日。

人生をリセットして

明日からの誕生日に備えよう。