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【あるがまま】

表現ビトの萬(よろず)徒然日記!
気功にヨーガ。そして芝居。あるものをあるがままに…

【お手軽発声法】

2006-04-28 16:48:47 | ブログ演技レッスン
【歩く事】【呼吸する事】【発声する事】
この3つは完全にリンクされています。
イコールと言ってもいいぐらいです。

デューク更家のウォーキングエクササイズで
自身歩く事の見直し作業を行ってますが、
新発見あり。再発見あり。
非常に有意義なレッスンを味わえてます。
単純に楽しいですしね。

その中で再発見した事を今日はお話します。

「お腹から声を出せ!」「腹式呼吸を意識しろ!」
と誰でも聞いた事があると思いますが、前記は丹田を意識すれば改善します。
後記は、歩く事で皆さんあまり考えた事がない“皮膚呼吸”の改善が行われます。
皮膚呼吸が改善されると“気”がアップしますし、それが“毒素”って奴を押し出してくれます。
サヨナラ“毒素”くんです。・で、話を戻しますと、なぜか腹式呼吸も劇的に改善されます。

「お腹から声を出せ!」「腹式呼吸を意識しろ!」

このマスターの為に普段出来る練習法(発声法)をお教えしましょう。
普段歩く時に『後ろ足を伸ばして歩く意識を持つ!』です。

後ろ足が良く伸びて身体を前に運ぶ時、呼吸は丹田につながってます。
後ろ足がしっかり伸びるという事は歩幅が大きくなる事を意味します。
歩幅と呼吸の深さはシンクロしてますから、歩幅が大きくなると当然呼吸は深くなります。
深い呼吸=腹式呼吸です。

あまりピンと来ないかも知れませんが、別に声を出さなくても
【発声練習】は出来るのです。

まあ、あまり考えずに騙されたと思って普段歩く時『後ろ足を伸ばすイメージ』
を持って歩いてみてください。一週間もすれば声の変化にきっと自分で驚くと思いますよ。

※歩く前に腰を(おへその裏側にあたる部分)さする。
あるいはお尻からモモに掛けてのハムストリングスと呼ばれる筋肉をさする。
こうすると後ろ足が伸びて身体を前に押し出す感覚が掴みやすくなります。
(モモだけでも十分です)。
イスから立つ時にさりげなくモモの裏側をさすってから歩き出す・。
役者です!人目を気にせず、今日はちょっと腰が痛いなあ~。
なんて腰をさすって歩き出す(笑)。
ちょっとだけ自分なりの工夫を加えて行ってみてください。
もちろん!発声の事なんて忘れてウォーキングエクササイズに集中しても大OK!
2次的に声も確実に良くなりますから・颯爽と歩いてみてくださいな。

【リラックスと集中】

2006-04-04 23:06:17 | ブログ演技レッスン
『火の呼吸』というのがあります。
グンダリーニ・ヨーガというものです。
そこからの引用ですが、“リラックスと集中”
そのコツを見事に言い当てた言葉があります。

『集中して観察するのではない。観察する事に集中する。』

これはリラックスにおける極意とも言える言葉です。
芯は張りつめて、周りは弛み切るほどに弛んでいるのが
リラックスの理想ですが、観察する事に集中すると
それが可能になります。

【人体の不思議展】

2006-03-13 13:28:40 | ブログ演技レッスン
横浜産貿ホールで 『人体の不思議展』が
3月18日(土)から6月18日(日)まで
開催されます。

自分も去年のに行き、献体された本物の人体に
正直気持ち悪くもなったのですが・。

俳優は一度行ってみるべきだと思います。
俳優のカラダは楽器に例えられますが
こんなにも精密な楽器なのかと驚くでしょうし

難しい話でも怪しい話でもなんでもなく
極めてシンプルなその人なりの哲学観や宗教観。
もっと判りやすく言えば“その人なりの価値観”も
確かめられますから。

是非、足を運んでみてください。

『人体の不思議展』
http://www.jintai.co.jp/main.html

【リラックス】(2)

2006-03-05 12:43:45 | ブログ演技レッスン
俳優の身体は良く楽器に例えられますが、
冨田浩太郎先生は良くこんな例えをされてました。
「仮に君が死んだとしよう。飛行機事故で亡くなった・。約7000万から
8000万の保険が降りる・。バイオリンの名器、ストラディヴァリが買えるだろう。
君にはそれだけの価値がある。」
もう何年も前の話ですし、保険の詳しい話は判りませんが
実に判りやすい例えだと思います。ストラディヴァリ位の名器なら
監督やプロデューサーもほっとけないでしょう。

では、それだけの価値のある楽器に調律するには何が必要か。
それがリラックスです。

冨田式リラックスのやり方はまたの機会に致しまして
(今すぐ知りたい方は先生の著書をお読みください。)
これに限りなく良く似たエクササイズが2つあります。

ひとつは気功の禅密功の【築基功】
もうひとつが【ジャイロキネシス】です。
冨田式リラックスも併せ、この3つの共通キーワードは
『背骨の調律』です。

背骨には曲げる。反らす。倒す(横に曲げる)。捻る。の
4つの動きがありますが【築基功】も【ジャイロキネシス】
も動きの基本はこれになります。

背骨は頸椎7つ。胸椎12。腰椎5つ。の24両編成の車両です。
この24両編成の車両の連結がうまくいかないと列車は脱線します。
(身体に変調を来します。)

背骨と肋骨の恋愛関係・もしくは肋骨とリラックスの関係も
詳しく話したいのですが、ここでは背骨の話のみとさせてください。

頸椎の上二つは頭蓋骨の中に入っています。また脳は一番上の頸椎が進化したものです。
24両の車両が気持ち良くスムーズに・流れる様に動くと脳もリラックスする
・という仕組みです。

【リラックスについて】《無敵くん。宣言》

2006-02-25 22:39:53 | ブログ演技レッスン
このブログ演技レッスンはパズルのピースです。
バラバラに書かれてます。
もし少しでも興味を持たれた事は時々過去のピースも読んでみて
自分なりに合わせたり、並び替えたりしてみてください。
貴方の合わせ方、貴方の並び替え方がいつか
貴方の演技のテキストになる日が、きっと来ますから。

さてリラックス・ですが
“リ”は「再び」 “ラックス”は「ゆるめる」
という意味があるそうです。まとめると“再びゆるめる”。
では何を“再びゆるめる”のでしょうか。

ここからはあくまで自分の解釈ですが・
最近ヨーガを始めまして出来ないなりに感じる事があります。
またフェルデンクライス・メソッドという判りやすく言うと簡単整体体操を
やっていてもそれを感じるのですが・。

リラックスとは緊張に対してのリラックスです。
強ばった身体を元に戻す事、ゆるめる事がリラックスです。

だとすればリラックスとはココロとカラダを元にかえす事・。
言ってしまえば子供の頃、出来る事なら赤ちゃんの頃の状態まで
“再びゆるめる”事ではないでしょうか。

動物と子供の芝居には敵わない・と良く言いますが
ならばその“子供の状態”までココロとカラダを
“再びゆるめる”事・ではないでしょうか。

もし仮にそこまでリラックスすることが出来たとしたら・
貴方はもうそれだけで“無敵の役者”です。

全国の俳優諸君、共に目指そう“無敵くん”。

【日々レッスン】

2006-02-20 02:48:00 | ブログ演技レッスン
痛切に思っている事がある。それは
「どうか芝居を特別なものと思わないでくれ!」
という事だ・。

人間誰でもケンカをして恋をして、喜怒哀楽を味わいながら生きている。
俳優とは、その誰もが味わう喜怒哀楽を“ほんの少しだけ”敏感に感じたり、
知っていたり、あるいは的確に分析出来たり出来るだけの人なのだ・。

つまり「俳優になるのは大変だ」「一握りの人間しかなれない」というのは
何も俳優が特別な人だからではない。むしろ芝居なんて誰でも出来るからなのだ。
誰もが知っている事、味わう事を誰よりも・
誰もが知りたくない事、味わいたくない事まで知り、味わう・。
その事の大変さだし、それが出来る人は少ない・という事なのだ。

レッスンもまた然り。レッスンは確かに必要だ。
だが作家であり演出家でもある秦建日子さんがご自身のブログの中で
「基本的に、演技=ダンス=殺陣の実力は連動すると思っている。」
と述べているが、“上質な”レッスンならばヘタな演技レッスンより
殺陣やダンスのレッスンの方が遙かに効果的だ。
その理由は簡単だ。殺陣もダンスも誰もが持つ手足を、指先まで神経を通し動かし、
リズムと一体になり表す事が出来るからだ。

秦建日子さんは続ける。
「芝居心のない人間は、ダンスにも華がないし、殺陣も下手だ。」

これは自分の意見だが、この“芝居心”も
ヤレ芝居が好きだ。とかそんな次元ではない。
ケンカをして恋をして、喜怒哀楽を噛みしめて・
人間に呆れ絶望し、それでも人間が好きで好きでたまらない・。
『人間への圧倒的な興味だ。』

【気。 -気を感じる-】

2006-02-10 11:56:12 | ブログ演技レッスン
これはもう・まんま気功の練習(練功)をした方がいいのですが
気の世界は感覚的な世界ですからねえ~(笑)。

今日はとりあえず“気”というものがあるんだという事を
なんとなく体験、体感してもらえたら・です。

掌をこすり合わせてください。
当然熱が帯びますがそのまましばらく続けてください。
燃えるぞ!という位やってもいいです。
(最初のウチはこうした方が判りやすいです。)
次に腕に力を入れないで小さく前習え!です。手を向かい合わせにします。
その掌を合わせない程度に(合掌しない程度に)
広げたり閉じたりします。(手と手を近づけたり、遠ざけたりします。)
アコーデオンの蛇腹の様に 柔らかく、ゆっくりと・です。
手と手の間がモヤモヤして来ますよね。
これがもう“気”なんですが、もう少し続けてください。
手と手の間隔は個人差があるのですが(気の量によって)
そのモヤモヤをボールに見立てて小さくして来る時はテニスボール位
大きくする時はバスケットボール位の幅です。
それをしばらく続けると手と手の間に明らかに何かある様な感じがして来ます。
ん?と思われる方も充分熱を感じるハズです。
今度は掌を・ボキャボラリーが無くてすいませんが機関車の様に回してください。
車輪を回すアレ・です。手と手の間の空間が“うねる”のが
判って頂けると思います。

これが『気』です。「静電気」「磁気」「微粒子」「音波」「赤外線」
主に5つの科学物質が出ています。

またこの方法、あるいはこれで気を体感する事を『感気』といいます。

【息の練習法】

2006-02-09 01:34:07 | ブログ演技レッスン
【息の練習法】 -息を前に出す-

土台はリラックスにあると書いた以上、リラックスについて書くべきなんでしょうが
あえて今日は『息』の実技編です。

スワイショウという気功の練習方法です。
じゃあ『息』じゃなくて『気』じゃないか・と思うのは当然ですが、
人間の身体が、そして心が欲するものが、気であり息であり音であり、
そしてリラックスであり声であるのですから・
それらのものは必ずリンクしているものなんです。

こう思ってください。『気』の練習としてやるのも良し
『息』の練習と思ってやるのも良し。
気功の練習ですから『気』の練習にはもちろんなります。
ですが、あえて『息』の練習としてやってみよう!という事です。
そうすることで『気』もアップしてたら“儲けもん”じゃあないですか。

○スワイショウ

※難しく書かれてる気がするかも知れませんが、
立って前後に手を振るだけの簡単な体操です。

1)肩幅平行に足を開く。
2)膝を弛めて楽に立つ。
3)百会のツボで身体をつり上げ、足の裏は大地に沈んで行くイメージを持つ。
(身体を上と下に引っ張るイメージ、でも膝は弛める)
4)両手を前に出す。
5)邪気(悪い気、悪い思い・イヤな事、ムカツク事、忘れたい事。などなどなど・)
を払う様に後ろに手を振る。(後ろに邪気を振り払うイメージ)
※6)その時に(後ろに降る時に)邪気と一緒に息を吐く。
(音は「ハア」(吐く)でも「フー」(吹く)でも、どちらでもいいのですが、
触る声につなぐ意味で「ハア」(吐く)でやってみてください。)
7)手を振ってまた前に戻す。
8)5からまた行い以後繰り返す。

時間は3分ほどが目安。邪気を飛ばすのですから、それこそストレス発散出来る音楽などかけてやってもいいと思います。(曲が終わるまで・とか一番だけやるとかを自分なりに決めて)

※ポイントは6)です。この時に息を吐きながら丹田(判らない人はおへそで結構)を
背中の方に押してやります。(おへそを引っ込めます。)こうする事で鍛錬式呼吸法
(複式呼吸)にもなります。

※もっと楽にやっても(息を強く吐かなくても)気功練習としての効果は充分あります。
但し、息を“意識する事”は必ずしてください。呼吸と気の巡りも密接な関わりがあります。

終わり方)ゆっくりとブランコが止まる様に動きを納めて行きます。
動きが治まったら、静かに深呼吸をします。
いかがです。気分がスッキリしてリラックスも出来てませんか。

http://www.c-naikaken.com/seminar/suwaisyou.html
(スワイショウについて写真付きでもっと簡単に書かれてます。)

【声とリラックスの関係】

2006-02-07 22:54:01 | ブログ演技レッスン
【声とリラックスの気持ちいい関係】

発声練習だから・と言ってイキナリ声を出すのは、
実はあまりいい事ではありません。
声というランナーに感情というバトンを乗せて走らせるには、
それこそそれ相応のウォーミング・アップが必要です。

自分は声に関する考え方をこう考えています。

気+息+音=声

気が高い人(エネルギーのある人)も呼吸が長く安定した人も
楽器としていい音が出せる人も(リラックスが出来ている人)も
それぞれ皆さんいい声を出します。
それらのレベルひとつひとつが標準に達していれば
合わせれば実にいい声が出ます。
そしてひとつひとつのレベルが高い人がそれを合わせれば・
とんでもなくいい声が出るのです。

どうせならそのレベルを目指して欲しいし、
逆説的に言えば、いい声を出す為に土台から丁寧に積み上げるべきなのです。
そして声の土台は何かというと・実はリラックスに尽きるのです。

【声の方程式】

2006-02-04 01:47:22 | ブログ演技レッスン
さて・そろそろ実技編も始めましょうか。

それぞれの劇団にはそれぞれの劇団の考えがあり、
聞いた話では声を一度潰してこそ、初めて役者の発声法がマスター出来る・。
なんて劇団もあるそうです。

よそ様はとにかく・

自分はすぐに声を出すのは良くない事と思ってます。
声のしくみを定義してみましょう。

【気+息+音=声】

これが自分の定義です。

“気”が出て、それが“息”と重なり“音”と合わさり
初めて声になるのです。

“気”は気功の“気”なんですが“気持ち”と思ってくれても構いません。
“息”は“呼吸”。(実はこの呼吸は感情と見事にリンクしてます。)
“音”はその人の身体的な“響き”です。
つまり声とは“気持ち”を“呼吸”に乗せて、身体に“響かせて”
想いを伝えるものなんです。

それこそ直接指導出来るワケではないブログ演技レッスン・。
気から丁寧に説明したいのですが、もう“うんちく”はいいと思う方も
あるいはすぐに声を出す劇団などに現在居て不安を感じてしまった方も
居るかも知れません。

また、この方程式は実のところ順番通り“気”から始めなくてもいいのです。

2+3=○ という日本式教育に対して ○+△=5という何処かの国の感じで
答えの“声”から始めましょう。

「何ぃ、いきなり声を出させるのか!」「矛盾しとるぞォ!」
とお怒りの方、ご安心ください。無理な事はさせませんから。

掌を出してください。その掌が火傷してると思って息を吹きかけてください。
冷たい息が出てるでしょう。
次に手袋なしで冬の寒い日、外出したと想像してください。
かじかんだ掌に息を吐きかけてください。
暖かい息が出るでしょう。それが“柔らかい声”です。

潜在意識が「寒いという“気持ち”」「暖めなきゃ・という“気持ち”」
を引き出しています。“息”にはもうそれが乗っています。
もうこの状態で“声”になっている人がほとんどだと思いますが、
もしまだこれは暖かい息だろと思う方はもっと手がかじかんでいるのを想像して
強く息を吐きかけたり、あるいは長~い息を吐き続けてください。
息が声帯という風車を回して「ハア」とか「ハ~ア」いう“音”を出し
すでに“声”になっているのが充分判って頂けると思います。

この“柔らかい声”こそが“触る声”の基本です。
(同時にもう充分開いた声になっています。)