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【あるがまま】

表現ビトの萬(よろず)徒然日記!
気功にヨーガ。そして芝居。あるものをあるがままに…

【腑に落とすという事】

2008-02-09 13:41:27 | ブログ演技レッスン
レッスンとは
《腑に落とす事》です。

腑に落ちる事を探す。
腑に落ちるまでやる。

『つまりコレだ。』と納得する事を貪欲に探す事であり
また納得出来るまで何度でも反芻する事です。

言い換えれば《新しい何かを常に取り入れる事》であり
《やって来た事を丁寧に確かめる事》です。

これら2つの事はとても大切な事ですが
どちらを優先すべきかと言えば
私は《やって来た事を丁寧に確かめる事》を薦めます。

なぜならば新しい事というのは《確かな事》をやって来た人が
新たに感じられる《より確かな》ものだからです。

ですから初心者は最初に幾つかのワークショップなどを体験し
その中で《自分にとって》最適なものをチョイスしたら
しばらくは脇目を振らずそれを選んだ自分の感性を信じて
《腑に落とす作業》に没頭してください。

そうする事で《貴方にとってより確かな》新しいものが
必ず見えて来ます。

いわば《やって来た事を丁寧に確かめる事》は
《新しい何か》を測る上でより確かな
そして貴方だけのオリジナルにな《物指し》になるという事です。

そしてそれが《腑に落とす》作業を
より高く、より味わい深いものにする事でしょう。

【想像を創造に変えて】

2006-12-24 16:24:16 | ブログ演技レッスン
俳優には想像力と観察力の両方が必要である。
だがこれは限りなくイコールに近いものである。

想像力をつけたかったら、色んなのものを観察すればいい。
自分。他人。本。絵。音楽。映画・。
それは想像につながる。

観察力をつけたかったら、色んなことを創造すればいい。
理想の彼氏。イイオンナ。理想の自分。将来の自分。もしも戦争があったら・。
それは観察につながる。

俳優は想像したものをしっかりと観察し
それを創造に変える事が出来る。

天地創造の小さな・頼りなき神様である。

【ジャイロキネシス】

2006-08-23 22:57:59 | ブログ演技レッスン
前にも書いたのだが、俳優の基礎訓練として
呼吸、発声、感情開放、そして身体訓練そのものとして
数あるエクササイズの中でも
『ジャイロキネシス』というエクササイズは群を抜いて適している。
俳優を目指す者。初心に還って自己訓練を見直してみたい者。
どうぞこの『ジャイロキネシス』と取り入れてみてください。
自信を持ってお薦めします。

【声の演技について】

2006-07-11 12:25:59 | ブログ演技レッスン
よく役に応じて声を変える役者さんが居ます。
またそれを望む演出家も居ます。
ですが原則として声を変えるのは
“演技”でなくて“芸”です。
(声優になるとまた話が違って来ますが・)

Aという役をもらいました。
その時点で貴方の声はAの声なんです。
わざわざAに合わせて声を変える必要などありません。

年齢とか、性格とかでもし声を変える必要があっても(演出家の指示があっても)
出発点は自分の声に設定してください。
必要に応じて、Aという役が貴方の身体をろ過する事で
自然に相応しい声に変わって来ますから。

【俳優に必要な呼吸】

2006-05-23 07:14:28 | ブログ演技レッスン
呼吸には大きく分けて3つあります。
腹式呼吸、胸式呼吸、皮膚呼吸

どれも大切な呼吸ですから、本来順位をつけるのもおかしな話ですが・
しいて言うなら・。

少なくとも役者が一番意識しなければならない呼吸は
『皮膚呼吸ではないか』と思っています。

発声=音声 
という考え方が世間一般の発声の常識です。
それを否定はしません。
そういう意味では、確かに「腹式、腹式」
と多くの人が声を揃えていうのは、正論だと思います。

ですが考えてください。
声は本来、人間の欲求や感情を表す心の信号
それを呼吸に乗せて発するだけの心の道具に過ぎません。

ですから 呼吸=感情 あるいは 発声=呼吸+感情 
と定義すべきだと思うのです。

『感情の起伏を表すのが役者の仕事です。』

その感情が吹き出す呼吸。
それこそ真綿に染みる様に感情が溢れて来る呼吸。
皮膚呼吸の見直しを計るべきです。

顔、あるいは表情で考えてみると判りやすいと思います。
感情の起伏で表情が真綿が染みる様に変わるのですから・

ヨーガのターダ・アーサナ(山のポーズ)
気功のたんとう功
などは、皮膚呼吸の見直しに適しています。

また「ヨーガとか気功とか難しそう・。」
「なんか怪しくない・。」と思う人に是非お薦めしたいのが
深呼吸の見直しです。

まず足は肩幅にして立ちます。
背中をすぅ~と空に引っ張られる様に伸ばします。
足もすぅ~と地球の真ん中に引っ張られる様に伸ばします。

まるで空と地球を結ぶ様にすぅ~と立ってください。

あとは深呼吸をするだけです。

『カラダ全体で呼吸する』
『細胞単位で呼吸する』

こうイメージしながら深呼吸すると
自然に“深~い”“長~い”呼吸になっていきます。
自然に“腹式呼吸”になってます。

そしてこの状態で発声すると、
グ~ンと伸びる実に素晴らしい声になっています。

【水のイメージ】

2006-05-14 18:09:28 | ブログ演技レッスン
身体の約70%が水分なのです。
この水をイメージする事は俳優の身体訓練の重要なキーポイントです。
カラダの表面(皮膚)がゴムでできている人型の風船をイメージし
カラダの中をスムーズに水が移動していくのをイメージすると、
それだけでカラダが柔らかくなります。
カラダの何処にも水が詰まらない様に歩くだけで歩き方がキレイになります。
そしてその状態での発声は何処にも無理のない素晴らしい発声です。

枯れたカラダは潤しましょう(マッサージやヨガなどが有効です)。
凍ったカラダは溶かしましょう{緊張からの開放=リラックス}。
透き通った水をカラダのすみずみまで送り込み
上がる蒸気はエネルギー{気=オーラ}にして
発声、演技をしてださい。
それだけで声の質、芝居の質が劇的に変わります。

【人間に対する圧倒的な興味】

2006-05-05 12:47:23 | ブログ演技レッスン
俳優は人に非ずと書くが、俳優に必要なものは
【人間に対する圧倒的な興味】ではなかろうか。

まして役者とは、役立つ者の事・。
【人間に対する圧倒的な興味】がなくして何が出来よう。

昨今のコミニケーションを取るのが苦手な人達を観ると
これがあまりにも欠けている気がする。

日記を書く(自分への興味)。本を読む。芝居を観る。映画を観る。
美術館に行く。人間観察をする。
そして人に会う。人と話す。
ケンカをする。恋をする。

その他諸々の人間に対する興味の対象(キャパシティー)を
どうか存分に広げて頂きたい。
それはきっと・いい役者になるカギになろう!