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春の黄緑 秋の黄橙

「プレゼント」 若竹七海先生 ~「海の底」の紹介

「プレゼント」 

若竹七海先生  中公文庫

語録にしびれてます。

 

(ちょっとしたネタバレ有ります。)

今回の本「プレゼント」は

1998年12月に初版発行

私が購入したのは「2018年10月9刷発行」。

20年前に初版発行か~。

 

あっ、感慨にふけるより紹介、紹介と。

8編の短編集となっています。

若かりし頃の葉村晶、御子柴刑事等々出てきます。

 

今日は、ちょっと趣を変え「語録」も紹介といきます。

短編集の1本目

「海の底」

ルームクリーナーのフリーター葉村晶。

(まだ探偵が仕事では無いが解決します。)

大学時代のOBに呼ばれてホテルに行き、じゅうたんの黒っぽいシミを落とす事を依頼されると言う物。

 

若竹先生、最初のページから飛ばしてくれてます。

(うん、コレコレ。2ページ分丸っとそのまま紹介したい気分。)

 

そうそう、「語録」紹介。

P38葉村晶の言葉

葉村「チャンスというのは望むものが手に入るかもしれない場合に使われる用語ですよ。

ノンフィクション・ライターとして世に名を売りたいというのは、私の望みじゃない」

会話の相手「じゃあ、なにが望みなんだ」

葉村「さあ、それがわかれば苦労はしません」

次に続く地の文は泣けます。

 

この葉村女史の今回の語録を知っていれば

チャンスと言う言葉に惑わされずに済んだなと思ってしまった。

チャンスと言われ、たいして望んでもない事に手を出してきた遠い若かりし頃。

あの時「何を望んで」いたのだろうか?

まあ、単なる「お金」なんだけどね。(笑)

若者よ、君たちの目の前には「チャンス、チャンス」と言って

「単なる知り合い」が寄ってくるだろう。

それって、チャンスなんかじゃない場合が多いからね。

カモだからね。良く見極めてね。

 

「望み」か~。

 

 

今日も読んでいただき

ありがとうございました。

(*^^)v

 

今日の見出し画像は実家のマリーゴールドです。

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