Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

ボディーガード

2006-11-10 | everyday
 スーダンでは基本的に、写真もビデオも撮影は禁止です。政府に申請をして、お金を払って撮影許可証をもらわなくてはならない。でもこの撮影許可証、期限が短すぎるし、手続きおそいし、いちいち取ってられません。

 で、私は一度だけこの許可証を取ったことがありますが、期限が切れて早一年以上経ってしまいました。

はじめのうちはびくびくしていたけれど、もう最近は堂々と写真撮ってます。もちろん、政府機関の建物や、警察、橋はとりませんが。

でも、政府が禁止してるだけあって、まじめなおじさんや、こわそうなお兄さんなど、週に1度くらいのペースで注意してくる人にでくわす。
「何してるのか?」「何でそんなもの撮ってるのか?」「カメラをかしなさい!」「こんなところで写真を撮るのではない!」「君はスパイか?」「警察に言うぞ!」などなど。

きちんと説明をすれば、わかってくれる人がほとんど。
でも一度だけ、ものすごーくしつこいおじさんがいた。私のカメラを取り上げようとして聞かない。仕方なく、期限切れの撮影許可証を出して、「私はちゃんと許可証持ってるの!」と大きな声で怒鳴った。おじさんは許可証を見て、期限切れには気づかずに、何も言わずにどこかへ行ってしまった。

そのやりとりを心配そうに見てた男の子たち。
その後は花町で私が誰かに止められて、説明を求められたりしてると、どこからか現れては私に代わって説明してくれる。

「ユミはスーダンが好きで、スーダン人の写真を撮ってるだけだ!撮影許可証も持ってるのだから、あっちへ行け!」
大抵の場合、怒ってる人も、私もみんなも笑って終わる。
たまに、納得してない顔をしたまま歩いて去っていく人がいると、
「ユミは心配しなくていいよ、あいつはロバだ!犬だ!頭が固すぎる」って笑ってくれる。

だから私は花町では安心して写真撮影。
スーダン人の伝統的な庶民の生活を、カメラで記録する毎日。
コメント (4)
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