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ワーキングママのお気楽な日常

看取り

2015年11月03日 10時04分13秒 | 仕事
昨日出社したら、利用者さんの訃報が届いていた。
膵がん末期で、先月初め契約したら2日後に体調不良で入院し、本人の希望で退院に向けて病院でカンファして、26日に帰ってきてちょうど一週間で亡くなった。
亡くなる直前まで支えられながらも自分で歩き、奥さんと娘さんに抱えられて亡くなったとのこと。

退院前カンファで娘さんから「家族の代わりで、ヘルパーさんに3~5時間くらい来てほしい」とよくある要望をいただいた。
介護保険の訪問介護は、することがなければ利用できず、できることも限られている。
例えば今回のように家族がいれば、掃除洗濯など家事はできなくて、ご本人の体を拭いたり着替えさせたりお食事を食べさせたり、本人に関することしかできない。
それだけだと、たぶん1時間くらい。
本人にとっても、徐々に苦しくなってくるのに他人にあれこれされるのは苦痛だろうと思う。

大抵この要望を出すのは、主介護者の奥様じゃなく子供たち。
お母さんの負担を考えてのことだと分かるけど、看取りのために自宅へ戻るんだからそんなに長期戦にならないんだよ。
そう言いたくても言えないよね、実際は。
その他にも先生に「どんな状態になったら救急車を呼ぶべきですか?」とか「食事制限はありますか?」とか「させてはいけないことは?」とかいろいろ聞いてたけど先生の答えは
「好きなことをさせてあげなさい」
その言葉にショックを受けている様子を見ると、今のお父さんの病状をまだ受け入れられないんだろうなと思った。

私たちは今までに同様のケースを沢山見ているので、今後どんな風になっていくのかだいたいわかる。
だから、ご家族がいろいろな要望を出しても、おそらくそんなことをしている時間はなく、あっという間に最後を迎えることになるんです。と心の中で思っている。
けど、ご家族の気持ちを思うとそんなことは言えないので、できるだけ希望に沿ったことをしてあげたいとも思う。

心を込めた伝え方だよね、要は。


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