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ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

老祖の思い出。

2022-05-16 12:18:00 | 思い出
老祖に初めてお会いしたのは
父のお葬式だったと思う。

6月のその日はとても暑かった。
式がはじまる時刻になっても
肝心のお坊さんが来ないので
皆がヤキモしていた。

ずいぶん経ってから
お坊さんは自転車で到着した。
お寺から
家までの約15キロを
汗だくになって
自転車を漕いできた。

あの時
お幾つだったのだろう。
私はちょうど20歳で
老祖は90歳くらいに見えた。

老祖という呼び方が正しいのかどうかはわからない。
私の家族では 
「老祖」と言っていた。

父が亡くなってから
何度か
老祖の般若心経を聞いたと思うけれど
残念なことに
その声は覚えていない。

私が憶えているのは
般若心経は長いこと。
そして
足が痺れて痺れてとても痛かったこと。
でも
「ぎゃーていぎゃーたい」が
はじまると
あともう少し、と思ったこと。

老祖は
とても質素で
がなく
口数が少なく
心が澄んだお坊さんだった。
そして
老祖の手は
大きく
皺が深く
働く手をしていた。

父の式で
老祖にお経を読んだいただき
とても
よかったと思う。


タイトルの写真は
手帳に描いた老祖の横顔です。










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松の流木の思い出。

2022-05-14 22:13:00 | 思い出
その松の流木は
伊豆高原の駅から
海の方へ下った小さな港のそばの
ゴロタの浜に
打ち上げられていた。

どうしてその流木が松だとわかったのかは
根元に松の木肌が残っていたから。

私はその松の流木に
とても夢中になった。
と言っても
ただただ
その大きな流木に寄りかかって
ボーっとするだけだったが。

小説家だったら物語を書くかも
画家だったら絵を描く
詩人だったら詩にするし
写真家だったらカメラを構える
音楽家だったら曲にして演奏するだろうし
舞踏家であれば流木の前でダンスをする
でも
私は何者でもなかったので
ただボーっとしていた。

私は時々酷い頭痛になって
会社を休み
流木に会いに行った。
そして
流木に寄りかかって時を過ごした。

あの時どうして
写真をとらなかったのか
一枚もない。

スケッチは少しはしたかもしれないけれど
私の力ではとても
描けない大きな存在だった。

唯一残っているのは
港へ下りる道の風景。

いつからか流木を
チェーンソーで切ろうとした
跡がいくつも残っていた。

あれから
流木はどうなったか私は知らない。


描きなぐったようなスケッチには
1984年と書いてある。
あの時の流木は
私の大事な思い出です。


ひさしぶりに会いに行ったこと。

2022-04-23 19:23:00 | 思い出
久しぶりにA子ちゃんに会いに行きました。
A子ちゃんが
私がこの前訪問したのは去年の11月5日金曜だったことを教えてくれました。
A子ちゃんが
「話すのが苦手だから
話すことがない」と言いました。
そして
私が帰る時、
「ありがとう」と言いました。
A子ちゃんと会えてうれしかったです。

表題の写真は
昨夜1時20分頃、実家の窓から見えた月です。
ピントが合いませんでした。
幼なじみのこと。 - ひとりよがり。

幼なじみのこと。 - ひとりよがり。

A子ちゃんに初めて会ったのは小学1年生の時でした。彼女は1番前の席でいつもお母さんと一緒でした。お母さんはいつも彼女の腕を支えて学校に来て教室ではいつも彼女の席の隣...

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思い出話。お財布と小学2年生のはじめてのこと。

2022-04-21 20:44:00 | 思い出
いつか
思い出話も出来なくなる時が
来るかもしれないので
少しずつ書いておこうと思います。

二つのお財布。
上ははじめてのお財布で、
小学生1年生の時、
下は小学生2年生の時に
母からもらったお財布です。

小学生2年生の時は
はじめてのことがいくつかありました。

はじめてその1)ひとりで電車に乗ったこと。
一駅だけでしたが、
電車から降りようとした瞬間に
反対側のホームに電車が入ってきて
その風圧でスカートがフワッと
膨らみました。
その時に恥ずかしいと思ったのかどうかは記憶がありませんが、
白いブラースにチェックのつりスカートを着ていました。
そのスカートはとてもあたたかい色合いのチェックでお気に入りでした。


はじめてその2)「ブルーライトヨコハマ」の旋律をピアノで弾いたこと。
子どもの頃は、ピアノで楽譜以外の曲を弾くことは
とても良くないこと、と何故かそう思っていました。
特に「ねこふんじゃった」を弾くことは、絶対に良くないことと
思っていました。

はじめてその3)大祖母が亡くなり、
はじめてお葬式に出たこと。
6月で私は、母の手作りのワンピースを着ていましたが、それがとてもチクチクして、今でも、そのワンピースの色や模様、そして
チクチク感を良くおぼえています。

はじめてその4)学校の図書室で
男の子たちが人体の図鑑を見ていて、そのことで担任の先生が怒って、
「図鑑を見た人は並びなさい」と言い、
私は遠くから見ただけでしたが、見たことは見たので
並んで、先生のビンタを受けたこと。




野ぶき→コロボックル→陽水の字へ。

2022-04-15 20:20:00 | 思い出
野ぶきを採りながら

コロボックルは、たしか野ぶきの森が好きだったことを思い出す。

「誰も知らない小さな国」の村上勉さんの絵を思い出す。
私は、村上勉さんの絵がとても好きでした。
たっぷり空気をふくんでいるようで。

たっぷり空気をふくんでいる文字のことを思い出す。
中学生の時、
その字に憧れて真似をして書いたりしました。
陽水の書く字。