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中国てなもんや商社

2010-01-19 13:55:27 | 成功するための業界知識本
「首の入らないTシャツ、開かない傘…商社での爆笑ノンフィクション」
筆者/谷崎光 出版社/文春文庫 570円

◆目次
 第1章  恐怖の宴会乾杯バトル
 第2章  工場が竜巻で飛ばされた!?
 第3章  上司は華僑
 第4章  訪問団来日で、てんやわんや
 第5章  クレーム・オン・パレード
 第6章  初めての中国出張
 第7章  中国人と働くって
 第8章  天安門事件
 第9章  サバイバル中国出張
 第10章 独立ラッシュ
 最終章 まず、夢ね


最近のテレビ番組では、中国の経済パワーの増大を特集するものが目立っています。

私のまわりでも、中国の富裕層の方の日本不動産への投資の動きを肌で感じることが多々あります。

そんな今、話題の中国との付き合い方の勉強になるのが、この『中国てなもんや商社』です。

「ほんの腰掛けのつもりで入社した大阪の貿易商社で中国を担当したところ、首の入らないTシャツや開かない傘を送ってくるから大変。クレームをつけても相手は馬耳東風。華僑の上司にしごかれ、一人、中国に出張し格闘しつつ見えてきた日中ビジネスの深い闇と希望の日々を赤裸々に描く爆笑ノンフィクション」というユニークな紹介文は、なかなかそそられるものがあります(笑)。

新卒のOLが、大阪の貿易商社に入社。仕入先は中国。中国人の上司や同僚、クライアントとのバトルを通じて、たくましく成長していきます。

日本人では考えられないミスでも、「没問題(問題ありません)」「差不多(大したことではありません)」といった対応をしたり、相手が文句を言う前にお酒を飲ませて潰したり…。

そんな中でも、筆者は気持ちを通じ合える中国人と出会っていきます。

“Made in China”の服の向こう側には、そんな喜怒哀楽の物語があるのですね。

小さなことでもくよくよしない、“大陸的なパワー”が読後感として残るお薦めの一冊です。



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