湯殿川、新大畑橋の下
家仕舞いの断捨離で先ず思いつくのは、書籍の整理です。
今までも、もう絶対に読まないであろうと、その時点で判断した本は廃棄してきたが、もう一度読みたいと思ったものは小さな書棚いっぱいぐらいだが残してある。
最近買った俳句関連の本は、拾い読み程度しかしていないものが多いので、一冊集中、とりあえず読み切る。
まずは、プレバトでお馴染みの「フルーツポンチ村上健志の俳句修行」
フルーツポンチ村上健志が、17のいろいろな句会に飛び入り参加した記録である。
当方でも知っている俳人が多数登場しているので、勝手に親しみを持って読めるのです。
村上氏は短歌もやっているそうで、
啄木のような不幸に憧れて床暖房を今日だけは消す 村上健志
当方は啄木が不幸だったとは思わないが・・・
八月やパンクしそうな手巻き寿司 村上健志 千句選117
近ごろお気に入りの一句
春の雲人に行方を聴くごとし 飯田龍太 千句選118
燈明に離れて座る朧(おぼろ)かな 斎藤梅子 千句選119
朧
春は大気中の水分が増加し万物が霞んで見えることが多い。その現象を昼は霞というのに対して、夜は朧という。(角川歳時記)
なるほど、その昔、青江三奈「恍惚のブルース」という唄があった。その一節「♪あとはおぼろ ♪あとはおぼろ、♪今宵また忍び寄る・・・」
誰の詞だったか、特に調べませんが・・・
祇園小唄「♪月はおぼろに東山 ♪霞む夜毎のかがり火に・・・」
篝火は燃えて明るいので「霞む」なのか、一人納得。