丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

続「鷹五月号」

2021-05-24 05:57:15 | 俳句

下書き「句集」を操作ミスで公開してしまいました。

大変、失礼いたしました。

 

古る家に十日ぶりにもどったら、玄関横に残したプランターそばにとかげがのんびりと、当方のくつも全く気にする様子はありませんでした。

人がいなくなるとは、こういうことなんだな、と思いましたね。

 

「鷹」「主宰の今月の12句」(毎月、主宰の小川軽舟氏の12句が載っています)

驚きて(題)

春めくや妻のしばらくゐない家

6句まで、一連のものとして読めば、病気入院で「しばらくゐない」ものと思われます。その最初の日と読むのが適当でしょう。

 

菠薐草胸ぐら摑むがに洗ふ

菠薐草、調べました。「ほうれんそう」

「胸ぐら掴む」自分の苛立ちを相手に伝えようとする動作ですね。

実際にほうれん草のちぢれを胸ぐら掴むように両手で洗っているわけではないと思いますが。

自分の今の気持ちをだれかに伝えたい、激しい表現です。

 

夕方の人恋しさよ海苔焙る

当方にも家人の19日間の病気入院がありました。

一日のうちで「夕方」がいちばん虚しい時間帯になるのです。

 

驚きて覚めし春暁ただ静か

「春暁ただ静か」「春眠暁を覚えず。処々に啼鳥を聞く。」のように鳥の声で気持ちよく目覚めたわけではないでしょう。

「驚きて」目覚めるような時間ではないのだが、ぐらいに読んでおきましょう。

、春暁の頬を枕にまた寝落つ

 

妻の無事人生の無事冴返る

季語「冴返る」春になってはいるが、寒さがもどっている。しかし、その寒さは清々しいものである。

 

カーネーションかぼそく立てり予約席

この句は7句目なのですが、この句について当方が「あれこれ・・・」は僭越というものでしょう。

 

「句集」を何冊か買いました。

「明日また」太田うさぎ句集、

「機嫌のいい犬」川上弘美句集

「田中裕明全句集」

「冬焉」(とうえん)岩城久治句集

焉、調べました。

音エン

訓いずくんぞ・これ・ここに

意味

①いずくんぞ。なんぞ。 ②これ。ここに。 ③状態を表す形容の語。「忽焉(コツエン)」「終焉」 ④句末に用いる助字。

適当に拾い読みをしています。

 

近詠

夏の川小焼けの町にこしにけり

八王子は童謡「夕焼け小焼け」の町だそうで、夕方五時に流れています。

 

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鷹五月号

2021-05-14 07:41:12 | 俳句

都立長沼公園、公園ではありますが、一般的なイメージの公園ではなく、山に展望台を作ってあるという感じのようです。

まだ、中には入っていません。

 

「鷹」五月号、三句掲載でした。

畠にも椅子置いてあり春隣              今日水

電柱に一輪車の子春一番               今日水

春一番量販店へ自転車で               今日水

なんと、このうちの「電柱に一輪車の子春一番」が小川軽舟主宰の「推薦30句」の一つに選ばれていたのです。

「鷹」が送られてくると、先ずは自分の掲載句数を確認して、あとは何日かかけて適当に拾い読みしていくのです。この「推薦30句」のページは当方には遠いものと思っているので、冊子到着数日後に掲載に気づきました。

当方の俳句熱もやや停滞傾向にあったので、ひとつ刺激になりました。

「鷹の掲載句2021年五月号」で検索できます。

 

近ごろお気に入りの一句

 夏帽子振つて大きなさやうなら         太田うさぎ   千句選120

 菊褒めてドライクリーニングを頼む       太田うさぎ   千句選121

 店の前に大きな菊の鉢、当方も菊作りに多少の興味はあるが、作ったことはありません。

 忘年や気合で開ける瓶の蓋           太田うさぎ   千句選122

 さぁ、忘年会の始まり・・・

 松手入空を立派にしてしまふ          太田うさぎ   千句選123

 松の刈込と言ったら怒られるか?当方もさほどいい趣味とは思いません。松の刈込で青空のほうが引き立てられてしまう、ということか。

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読み切る

2021-05-01 05:06:51 | 俳句

 

湯殿川、新大畑橋の下

 

家仕舞いの断捨離で先ず思いつくのは、書籍の整理です。

今までも、もう絶対に読まないであろうと、その時点で判断した本は廃棄してきたが、もう一度読みたいと思ったものは小さな書棚いっぱいぐらいだが残してある。

最近買った俳句関連の本は、拾い読み程度しかしていないものが多いので、一冊集中、とりあえず読み切る。

まずは、プレバトでお馴染みの「フルーツポンチ村上健志の俳句修行」

フルーツポンチ村上健志が、17のいろいろな句会に飛び入り参加した記録である。

当方でも知っている俳人が多数登場しているので、勝手に親しみを持って読めるのです。

村上氏は短歌もやっているそうで、

啄木のような不幸に憧れて床暖房を今日だけは消す        村上健志

当方は啄木が不幸だったとは思わないが・・・

 

八月やパンクしそうな手巻き寿司           村上健志      千句選117

 

近ごろお気に入りの一句

春の雲人に行方を聴くごとし             飯田龍太      千句選118

燈明に離れて座る朧(おぼろ)かな          斎藤梅子      千句選119

春は大気中の水分が増加し万物が霞んで見えることが多い。その現象を昼は霞というのに対して、夜は朧という。(角川歳時記)

 

なるほど、その昔、青江三奈「恍惚のブルース」という唄があった。その一節「♪あとはおぼろ ♪あとはおぼろ、♪今宵また忍び寄る・・・」

誰の詞だったか、特に調べませんが・・・

祇園小唄「♪月はおぼろに東山 ♪霞む夜毎のかがり火に・・・」

篝火は燃えて明るいので「霞む」なのか、一人納得。

 

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