長沼公園の宿り木、宿のほうは桜のようです。
当方も六月で句歴二年ということになりました。
iPhoneの俳句アプリから始まって、Facebook俳句を経て、俳句結社「鷹」へ入会となりました。
「鷹」入会と言っても、ランクでいうと「同人見習い」というか「購読会員」(とはどこにも書いていませんが)といった身分のようです。
正式な会員は「同人」と認められてからのことらしいですね。
句歴二年目にして、多少の進歩があったとすれば、現代俳人の句集を買って読むようになったことでしょうか。
当初は、俳句雑誌・インターネットの俳句記事から当方の「お気に入りの一句」を抽出していました。
だれかがダイジェストしてくれたものを読んでいたわけです。
これはこれで、効率的で便利なのですが、そのうちに、この人は他にどういう俳句を詠んでいるのか知りたくなってきたのです。
近ごろお気に入りの一句
川上弘美、本業は小説家。この方の小説を読んだことはありませんが。
句集「機嫌のいい犬」から
湯屋の富士描きなほされて夏に入る
湯屋の富士を知っているとは、驚きました。
ペーチカや夜の森には夜の歌
当方も、その昔ツルゲーネフの「猟人日記」を読みました。
夕桜ホテルのバーに人待てる
昔の映画のワンシーンのようです。
当方の記憶のシーンは、佐田啓二(中井貴一の父)が暗いバーの止まり木に座り両手をカウンターにおいて「ハイボール」と言うのです。
この句は、現代のホテルのバーなので、庭の桜が見えて、中は明るいかも、ですね。
晩春や連絡船の客みな寝
昔の連絡船に乗ったことがないと、この句は詠めません。
安い船室は畳敷きで、乗客は適当に場所をとっていたのです。
と、えらそうに言っても、当方が連絡船に乗ったのは、その昔のむかし、小学校の修学旅行で青函連絡船に乗っただけなのですが。
第八青函丸と羊蹄丸だったかな?