一日中快晴の天気だった。
ヘリコプター2機が爆音をたてて、東へ、西へと飛んでいた。
桜蘂の下を歩く。
橋の補修工事は橋の上をされていた。
小学校の工事。
中には首の長いのもいる。
午前中に日課は達成できた。
吉川宏志氏の講演 「歌の作り方・歌の読み方」
昨日(2014/04/13)は 奈良県万葉短歌祭 に出席し、
吉川宏志氏の講演を聴いた。
吉川宏志氏
吉川さんの歌を読んだことはない。
河野裕子さんの 『日付のある歌』 で吉川さんが2首歌われていて、
間接的には知っている。
十二月二十三日 くもり 「塔」歌会のあと忘年会。於 京大紫蘭会館。
吉川宏志の歌に〝顔面力〟という造語あり
《怪態な新語なれども納得す歌会の後半暖房を切る》 (河野裕子 『日付のある歌』)
六月十四日 はれ 真中朋久、吉川宏志来宅
《酢を打ちし飯を混ぜつつ甦りくる真中の二十代吉川の十代》 (河野裕子 『日付のある歌』)
講演のなかでも、河野裕子さんにふれられ
歌会には広辞苑を風呂敷で包み持ち歩いていた。歌会で広げて読み、線を
引いていたこともあった。もっとも晩年には重いといって電子辞書に替えられた。
以下は講演内容
(1) 定型を大切にする
短歌の基本は五七五七七。定型が崩れるとリズムが悪くなる。
(2) 省略の妙
分っているものは省略する。
一番言いたいことは言わない(一番言いたいことは読者に読んでもらう)
(3) 発想を飛ばす・発想を逆転させる
人間には先入観がある。それを覆す発想をする。
(4) 人があまり見ないところを見る
(5) 動詞をうごかす
「歩く」「読む」・・・ 人間の生活の中心。
歌をいきいきさせるには動詞にこだわる。
(6) 身体感覚を言葉にする
(7) 息づかいを感じ取る読み
《読みながら息はしずかに合いてゆく西行の肺大きかりけむ》 (吉川宏志)
歌集を読み進んでいくと作者と息が合うことがある。このようなときには作者と
気持ちが通じ合い、歌の凄さ、息が聞こえてくる。