ロワイヤルでなくてホッとした。

フランスの大統領に保守右派の与党・国民運動連合（ＵＭＰ）のニコラ・サルコジ党首（52）が選出された。

これでフランスの大統領選は右派の３連勝となる。



フランス国民は、結果平等主義的な福祉重視型国家を標榜したロワイヤル氏ではなく、
欧米型の競争社会（労働時間の制限緩和）、不法移民対策強化など、
シラク大統領よりもさらに右寄りの政策を採ると思われるサルコジ氏を選んだ。


外交政策は多極主義（親日、親中、反米）であったシラクとは違い、
親英米であり、反共でもあるから、中国とは距離をとる可能性が大きい。

ＥＵは、ドイツのメルケル氏に続きフランスの新しい右派誕生、と新局面を迎えたことになる。



対日はと言えば、自身がハンガリー移民２世であり移民に厳しい所を見ると、
黄色人に対する差別意識は有ると見るべきであろうが、
日本の国連安保理常任理事国入りには賛成との見解を公している所を見れば、
日本の安倍首相とサルコジ氏は思想的に近いような感もあり、
日仏関係は実務的な互恵関係を結べるのではないか。



いずれにしても「日本はポルノや暴力に寛容だ」とか「日本の女性は迫害されている」とか、
根拠も何も示さずに情緒的で感情的な発言を繰り返してきたロワイヤル氏がフランスの大統領にならずに、

私はホッとした。