育児明けに部署換えは妥当である。

2009-06-17 15:08:36 | 社会
「育休明けに不当降格・減給」 女性社員が提訴

2009年6月17日朝日新聞




 ゲームソフト「コナミ」の関連会社で
育児休業後に復職した社員の女性(36)が、
復職後に不当な降格、減給をされたとして、
会社側に地位確認や差額分の賃金などを求める訴えを16日、
東京地裁に起こした。

 訴えられたのは
ゲームソフト製作会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京都港区)。

訴状によると、女性は昨年10月から育児休業を取り、4月16日に復職した。

しかし、
出産前に担当していた海外とのライセンス交渉から、
国内でのライセンス契約の事務手続きなどの担当に業務を変えられた


業務評価も2段階下がり、月約20万円の減給となったという。

 提訴後に東京・霞が関で記者会見した女性は
「子どもか仕事か、どちらかしか選べない仕組みはおかしい」と訴えた。

女性の代理人弁護士によると、会社側は
「復帰後まもなく健康や育児への配慮が必要で、降格ではなく業務内容の変更だ」
と説明。

女性側は
「元の仕事に戻るためにベビーシッターを雇うなど万全の準備をした。
 降格は子を持つがゆえに差別するもので、
 不利益な取り扱いを禁じた育児休業法などに反する」
と主張した。







差別であるとは思わない。



海外ライセンスの仕事がどのようなものであるかは知らないが、

例えばその仕事が24時間フリーハンドで係らなければならないものであり、

乳飲み子を抱える母親ではその責務を果たせない

と、会社が判断したのであれば

責任が軽い部署に配置替えをするのは

妥当であると思う。




私の会社でも女性社員が子を産み、そのまま雇用した事が数度あるが、

急な発熱による早退や

顧客の時間外要求に応えられないなどの非融通性、

託児所の事情による欠勤など、

全てのケースで仕事に支障が発生し、

結局は全員辞めていった。



上記の女性の場合、

どの程度の覚悟で会社復帰を果たしたのか判らないが、

『担当者が子供の発熱で休んでおますので、、、』というエクスキューズを、

ライセンス問題で、

例えば1分1秒を争うようなビジネス関係にあるような海外の会社が

『あぁそうですか』と、必ず納得するとは

とても思えない。




私の会社の場合も、

顧客を怒らせ、他の社員に迷惑をかけ、

結局は自ら辞めて行ったのだ。




【顧客第一】というが、

顧客にとって私たちが提供するサービスは

『最高でなければならない』。



それは提供する側の事情の如何にかかわらずである。



顧客にとって、

サービスする側の人物が

エキスパートであるか、アルバイトであるか、

あるいは、乳飲み子を抱えた人であるか、、、などは、、

何の関係も無いのである。




彼らは、


『最高のサービス』が受けられなければ、


他所に行くだけの事なのだ。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あいこ)
2009-06-18 14:09:10
これは会社側の主張どうり配置転換ですよ。子供の成長と共に柔軟な考えで対応していかないと自分で首を絞める結果になります。ベビーシッターを雇ったところで、最終的な子供への判断(病気など)は保護者の責任です。解雇通告された訳でもないのに裁判とは、少々ヒステリー気味なのでは。訴訟起こしながらその被告側会社に雇用されてる立場て複雑すぎて理解に苦しみます。減給が問題なのか配置が問題なのかどっちなんだと言いたくなります。
返信する
信頼 (P@RAGAZZO)
2009-06-18 17:35:57
あいこさん、コメントありがとうございます。

全くおっしゃるとおりです。
この女性は子供がある程度落ち着く年代までは
それなりの部署で頑張って、
また復活すればよいのです。

会社側はこんな裁判を起こされたら、
もう絶対にこの女性への信頼を失くすでしょう。

実際に乳飲み子を抱えてみればわかることですが、
かなり周りに迷惑をかけることになります。

会社はそこを理解した上での配置転換だと思いますね。
返信する