『談合』。マスコミの二枚舌

2007-10-15 13:01:37 | 社会
昨日サンプロで『談合』について特集をやっていた。


地方のある建設会社の役員が、

悪質な談合に立ち向かい奮闘する、という内容であったように思う。


むろん局側は『談合はケシカラン!』というスタンスで

『談合する側』を徹底的に糾弾していた。


私はこれを見ていて、不思議な気分がした。


何故ならば、

マスコミは今、小泉政策を批判し、弱者救済、平等主義を謳い始め、

声を荒げて『自由経済競争主義』を間違っていたと指弾しているからだ。


『談合』の完全撲滅というのは

言葉を変えれば『完全自由競争』を敢行するという事に他ならない。


談合が無くなれば、

例えば、公共事業の一般競争入札を徹底して行えば

事業の費用は破格の安価で落札される事になり、

税金は無駄に使われなくなるだろう。


しかし、建設業界は体力のある大手だけが生き残り

中小零細はすべて淘汰される。



断わっておくけれども

私は新自由経済主義者であり小泉政治は正しかったと思っている。



であるから、談合には反対であり、

淘汰されるところは、すみやかに市場から退場すべきではないかと思っている。


しかし、マスコミの、テレ朝の、スタンスはどうか?


片方の口で『自由経済は反対だ!』と言っておきながら、

もう片方の口では『徹底的に自由競争すべきだ!』と声高に叫ばれても、、、



これはダブルスタンダードである。と言われても仕方がないのではないか?



談合の功罪はここでは詳しくは書かないが、

もちろん罪が大きいのではあるが、功もあるのだ。


テレ朝などがその功を全く検証せず、

談合の罪のみをことさらに取り上げて

正義漢ぶった指摘、糾弾を行っている様は、何とも珍妙であり、


ひるがえって、

新聞の流通形態などを見るに、

『新聞特殊指定』に守られた価格競争を不可能にしている姿は、

誰が何と言おうと『談合』そのものであり、

自分たちの事は棚上げして

他の業界をあれこれ言う鉄面皮振りには

いささか失笑せざるをえない。










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