論語読みの論語知らず

2008-08-25 16:03:43 | 社会


▼中国は米国、ロシアに金メダル争いで圧勝し、愛国の胸は高まるばかりだろう。
胡錦濤主席がいう「アヘン戦争以来、
艱難辛苦(かんなんしんく)の道を歩んできた」中華民族は一つの転機を迎える。一方、閉幕とともに不満が一気に噴き出す気配もある。
これが現実だ。ギョーザ事件も少数民族の人権問題もすべて棚上げにしてきた。

▼開会式で「朋あり遠方より来る……」と孔子の言葉で迎えた。
その後、遠方の仲間は偽装五輪などと酷評した。
論語はこのあとこう続く。
「人知らずして慍(いか)らず、亦(ま)た君子ならず乎(や)」
(人から認められなくても腹を立てない、それこそ君子ではないか)と。
中国が大人(たいじん)の国であれば早く変化の兆しを見せてほしい。

▼冷厳な国際政治の現実はあるが、若いボランティアの多くは柔軟でしなやかだったと現地記者は伝える。
神秘で異質な国も徐々に世界に扉を開いていくことだろう。
中国5000年の歴史の中で17日間のこのスポーツの熱狂は「邯鄲(かんたん)の夢」のごときものだが、
世界も中国も五輪によって互いを肌で知った意義は大きい。

春秋(8/25) 日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20080824AS1K2300223082008.html







『過って改めざる、これを過ちという』

                         孔子 「論語」


 
過っても、それに気づかない

過ちに気づいても、否を認めない

過った後に、誠実に対応しない

過ちをおかしても、その後何も変わらない

これを『過ち』と言う。








最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中国人よ、まず論語を読め! (怒羅衛門)
2008-08-28 06:45:33
「論語読みの論語知らず」というよりも、論語と読んだことのある中国人がどれくらいいるのでしょうか?
私も学生時代、三国志に出てくる書物は一通り読みましたが、本当にあの中国のものなのかと疑問を感じてしまいます。
返信する
なるほど! (P@RAGAZZO)
2008-08-28 12:22:39
わっはっはっは!
そうか、そうですよね!
論語なんか読んでる支那人は僅かですよね。
中級以上のワインを飲んだことのあるフランス人が余り居ないのと同じですね。
いや、おっしゃるとおり、おっしゃる通り。
返信する