沈没船とオリンピック

2008-08-25 13:42:53 | 社会










帰国して記者会見に臨んだ星野ジャパン。 

野球のことは良く知らないが、

主将の宮本慎也が言った

「(韓国戦での韓国選手の戦意に比べ)認めたくないが、思いの差があった」

という言葉が、印象的だった。


これは野球のみならず、

今回のオリンピックの日本選手全般に当てはまる言葉ではなかっただろうか。


しかし、私は無理からぬ事だと思う。

何故なら、

日本人は戦後ずぅっと

『戦ってはならない』『負けても良いじゃないか』

『弱くても良いじゃないか』『頑張れと言うな』『勇ましい言葉を言うな』

と、教育され続けてきたのである。


韓国の人口は日本の半分以下だ。

ところが今回のメダル獲得は

韓国  金13  銀10  銅8   総数31

日本  金9   銀6  銅10  総数25

と、残念ながら、完敗と言わざるを得ない。


おそらく、この成績を見ても

多くの日本人は『いいんじゃないの?』と思っているのだろう。

そう思うように教育されてきたのだから。


しかし、韓国にしろ中国にしろ、或いは世界のどの国にしろ

『負けてもいい、弱くてもいい』

と思っている国は余りないのではないだろうか。


『何が何でも勝つんだ!』と思っている国と

『負けても良い』と思っている国が戦った時、

どちらに勝利の女神は微笑むだろう?


これが星野ジャパンあるいは日本選手団、、

ひいては日本の国力の現状の縮図と言える。


オリンピックは全てがそうだとは言わないが、国の勢いを投影する。



このままで、日本は良いのだろか?

このまま『いいんじゃないの?』と言いながら、

ヘラヘラふにゃふにゃ

平和とか友好とか平等とか格差とか

ぶつぶつぶつぶつ唱えながら

沈没船と共に海の底に沈むのを待つのだろうか?










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2 コメント

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そうですね。 (まっつん)
2008-08-25 18:58:08
>このまま『いいんじゃないの?』と言いながら、
ヘラヘラふにゃふにゃ平和とか友好とか平等とか格差とか
ぶつぶつぶつぶつ唱えながら
沈没船と共に海の底に沈むのを待つのだろうか?

本当にそういう感じに思えてきますね。

スポーツでは必ずしも勝つ事だけが素晴らしい訳ではないですけど、
今の外交は「平和とか友好とか平等とか格差とか」負ける言い訳を探してるみたいにしか思えませんね。
ハナから勝ちにいってないんですもん(笑)
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ファビオ・カンナヴァーロ (P@RAGAZZO)
2008-08-26 13:39:55
こんにちは、まっつんさん。

福田選手団団長がかなり怒って発言していますね。
彼は『オリンピックは国と国の戦いだ』と率直に言ってますし、
強化費の事もですが、精神論も述べています。

『精神論では勝てない』とは使い古された言葉ですが、
これは間違いだと思います。

『精神論“だけ”では勝てない』のであって、
相手を殺すつもりででも勝つのだという精神がそもそも無いのであれば、
金や技術をつぎ込んだところで、
鶏にプロテインを与えるようなものでしょう。

精神論は日本では馬鹿にされますが、
欧米のアスリートは多くは昔の日本人に尊崇の念を持っており、
イタリアサッカー界の激しく熱い世界最高峰ディフェンダー
ファビオ・カンナヴァーロなどは
その右肩にサムライのタトゥーを施しているほどです。http://image.news.livedoor.com/newsimage/s/1/d09f712f2e77ed444d521cb9325f14f0.jpg

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