靴下のほころびを見直すが如き『日米同盟見直し』の軽さ。

2009-10-29 17:57:42 | 時事
首相「日米同盟を再検証」 参院代表質問

 参院は29日午前の本会議で、
鳩山由紀夫首相の所信表明演説への各党代表質問に入った。

首相は日米関係について「日米同盟は日本外交の基軸だ」と指摘したうえで、
日米安保条約改定から50年を迎えるのを踏まえ
「日米同盟のあり方について包括的なレビューを進めていきたい。
(同盟を)中長期的な視野に立ち重層的に深化させる」
と述べ、
同盟関係を再検証する意向を示した。

10/29 NIKKEI NET





これは、看過できない発言だ。

重層的に深化させるとは
どういう事か解からないが、

要するに『日米同盟を見直す』と
宣言したに等しい。


言葉では深化させると言っているが

現実には例えば基地問題にしても、
首相、外相、防衛相、沖縄知事の発言は
それぞれバラバラだし、
その個人に於いても日替わりでコロコロと
言っている事が変化している。


インド洋給油も中止し、
アフガン民生支援もアフガン、パキスタンの現実は
非常に危険になっており
実行は難しい。


米紙ウォールストリート・ジャーナルは
米軍普天間飛行場の移設問題について
「小さなもめ事ではない」と見出しをつけ、

「鳩山首相のスタンドプレーで危うくなっている」
と指摘。

「普天間移設なしでは他の日米合意も全くの見当はずれになる」
と厳しく批判している。


日米同盟を見直して、
日本が核保有をも含め自立防衛を目指すと言うのであれば
それはそれでよかろう。


しかし、独自の防衛政策を
まったく思索しないでおいて、
私たちの国のたった一つの同盟国米国との同盟関係を
相手国の心情に思いを馳せることなく

あたかも靴下のほころびを
『縫い直すのか、捨てるのか、見直す』
と言うが如き軽さで、

『レビューを進める(適切性、妥当性、および有効性を判定する)』
とは、いったいぜんたい何のつもりか?


鳩山は総理になり
思いのほかの支持率で舞い上がり、
大見得を切っているつもりかも知れないが、

為政者の最も戒めなければならない条件の一つは
『冒険』であることを忘れてはなるまい。



夢想的平和主義者の戯言で済めばよいが、


担保も無い安直な思い付きによる『同盟見直し』などは、


結局は日本国民を最も危険な状態に


さらす事となるだろう。





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2 コメント

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友愛にあらざれば人にあらず・・・ってか? (やまびこ)
2009-10-30 13:24:26
Pさん、こんにちは。

仰せの通り、鳩ポッポとその仲間達は日一日と危険な領域に足を踏み入れつつありますね。

>>結局は日本国民を最も危険な状態にさらす事となるだろう。

そのようなことにならぬように常に手配りをしておくのが政治のもっとも重要な提要のはずです。
子供手当なんぞと、金もないのにバラマキを画策するのが政治じゃありません!
現実は一足一足、獅子の谷、虎のねぐら、蛇の穴へ日本国民を引き込みつつあると懸念します。

独立国家として、自らは自らが守る準備をするならいざ知らず、米国の若者の血をもって守ってもらっているのに、一体何をぬかしているのか!
岡田のアフォは、二個一バリに空軍と海兵隊を一緒にしろだと!
そんな寝言誰が聞く耳持つか!
瑞穂ちゃんにまで反対されて。。。ざまあないや!

週刊誌に続いて新聞が少しずつ辛味を増してきましたね。
テレビはまだまだ亡国音頭を声高に謳っていますが、もう一月くらいのお付き合いじゃないでしょうか。
今すでに十分な矛盾や大失策を抱えていますから、12月大不況とか恐ろしいことが訪れることなく、国民の気持ちが奴等から離れることを期待したいです。
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『おもちゃ』 (P@RAGAZZO)
2009-10-30 15:35:32
大兄、こんにちは。

鳩山はその出自から見て、子供の頃から
手に入らないオモチャはなかったのでしょう。

ヤツはオモチャを手に入れたらそれに熱中し、
壊れてしまうまでいじくりまわしていたのだと思います。

そして、鳩山は『日本』の政権という
物凄く魅力的な『おもちゃ』を手に入れた。

このまま行けば『おもちゃ』は
壊されるまでいじりまわされるでしょう。

出来るだけ早く
それを取り上げなければならないですね。
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